先日買って取り付けた中華ドライブレコーダーで記録した動画をPCに取り込んで再生すると、なぜか音ズレしていて非常に見づらい。明らかに音のタイミングが変だし、映像の途中で音声が無音となってしまうと言うことは、音の方が短い?映像と音声とで長さが違う現象が全ての記録ファイルで起きている。
これは明らかに欠陥だなぁ。中国製の安物だから仕方ないか。爆発しないだけマシだと思っておこう。
動画ファイルのプロパティを調べたところ、映像の方が長く、間延びしている状態で、ドラレコの設定で選んだ記録時間(3分)から推測しても、おそらく音声の方が長さが正しい。3分置きに別ファイルに保存される仕様だからねぇ。
下図の動画ファイルの例では、Video DurationがAudio Duration に比べて36 s長くなっている。これは変だ。
PCで動画処理ソフトウェアを使って、映像の長さを縮めて音声の長さに合わせてやれば、映像と音声が同期するだろうと推測した。
VirtualDubによって変換が行える。
対象AVI動画をVirtualDubで開いて変換処理してみることにした。VirtualDubは下記からダウンロードできる。VirtualDubはオープンソースなので機能拡張された派生版もある。自分で気にいるものを探しても良いだろう。
- Video-[Frame Rate]を実行する。[Video frame rate control]が開く
- [Change so video and audio durations match]を指定する。
これで映像の長さと音声の長さ(Duration)を合わせる指定が完了。 - 処理を効率よく行うため、
Video-[Direct stream copy]を指定しておく。 - [save as AVI]で保存する
Direct stream copyを指定しておくとかなり時間を短縮できる。ドラレコの記録は数分程度(私が使っている中華ドラレコは1分、2分、3分から選択)に分割されているので、大した時間を要しないのは助かった。
やはり映像と音声のタイミングが合っていると自然だ。ズレていると本当に違和感がある。車が道を普通に走って「ゴー・・・」というロードノイズが聞こえるだけでも、路面の凹凸が映像に見えて「ゴトン」という振動の様な音が少しだけ含まれていたり、人間の視覚と聴覚はそれをしっかり見分けている。実際は脳が無意識にでも勝手に判断している訳だけど。
音ズレ(映像ズレ)の原因
今までの経験からすると、なんとなく音ズレの原因は、音声よりも映像の方にある気がする。音が映像と合わない場合は違和感が伝わってくるのだが、音ズレというよりは映像をエンコードする際の不具合(映像ズレ)が本質だと思う。PCの処理的には映像の方が断然負荷がかかるから不具合も生じやすい。
あんまり映像とか詳しくないので、根拠もなく、あくまでも感覚だけだけど、この中華どられこは製品的には手抜きな仕様(性能)らしく、専用に作られたハードウェアなのにズレるというのは呆れてしまう。中国製も良くなったと言われるけれど、やっぱり駄目なものを作る連中が作るモノには欠陥がある。
消費者的には、きちんとした製品(中国製以外)を選ぶか、安く中国製を買って妥協できる範囲で我慢して使うかだ。今回は後者を選んだわけなので、不具合に遭遇したら自分で改良や対策しながら使っていく方針。
音と映像のズレはPCを使えばできることがわかった。しかしいちいち処理させるのは面倒くさいのでVirtualDabで全部の動画ファイルをバッチ処理できる方法はないものかな?と思ったりもするけれど、ドラレコなんて有事の時だけ必要になるので、全部を処理する必要もないかな?
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