Linux Mint Debian Edtion 7 – Gigi Release
debian GNU/Linux 13 Trixieがリリースされ、それをベースとしたLinux Mintが、2025年9月18日にLMDE7 BETA（ベータテスト版）がリリースされました。
年内にLMDE7の正式版がリリースされる予定と言われていましたが、
2025年10月14日、こんなにも早く正式版がリリースされました。
Linux Mintチーム、仕事が早すぎますね♪
素晴らしいです。
ISOファイルのダウンロードとハッシュチェック
LMDE7は下記からダウンロードできます。
私は、とりあえずISOファイルをダウンロードして、USBメモリーに保存しました。
手動でハッシュチェック（目検査）
念の為ハッシュチェックを実行しました。
$ sha256sum lmde-7-cinnamon-64bit.iso
520b9de3e06871d69292f0e82a5979b62088ad83fdf4dce1d19100118a7033e4 lmde-7-cinnamon-64bit.isoハッシュ値は同ページにハッシュファイルがあるのでダウンロードして来るなりして比較する必要があります。この手間を惜しまない様にクセづけたほうが良いと思います。
参考情報：比較ファイルでハッシュチェック（自動比較）
目で比較するのが面倒な場合は、–checkオプションを使用すると便利です。複数のファイルをダウンロードしてハッシュチェックする場合なんかは断然こっちの方が良いですね。覚えておいて損はない便利なテクニックです。
公式からハッシュ値を記載しているファイルをダウンロードしてきて保存。テキストエディタでLMDE7の行だけ残します。ファイル名は「sha256sum.txt」のままにしました。
520b9de3e06871d69292f0e82a5979b62088ad83fdf4dce1d19100118a7033e4 *lmde-7-cinnamon-64bit.isoCode language: CSS (css)比較チェックのコマンドを実行します。
$ sha256sum --check sha256sum.txt
lmde-7-cinnamon-64bit.iso: 完了ハッシュの比較OKです。目検でハッシュを比較しなくても良いので便利です。
以上でハッシュの一致を確認しました。改ざんされたり破損したりしてないということです。これで安心してUSBメモリーからBootしてインストールやLive使用できます。
ハッシュの計算と比較について、Windows/Linuxでの使い方をめちゃ詳しく纏めてくれているサイトがあったのでリンクしておきます。これだけの知識があれば自慢げに人に説明することも出来そうです。
LMDE6からLMDE7への移行について
今週末にでも時間をとって、LMDE6からLMDE7にメイン環境の引っ越しをさせる予定です。LMDE6の環境から必要なファイルをバックアップし、まっさらな状態からLMDE7をクリーンインストールします。個人的な考えで多少の手間はかかっても、なるだけOS環境をクリーンに保っておきたいという価値観からです。
手間を掛けたくない人はLMDE6からLMDE7へのアップグレードの方法があります。リンク先は英文ですが翻訳機能など使用すると概要は十分読み取れると思います。
※ただし32bit版は無くなったので、32bit版を使いたい人はLMDE6を使い続けることになります。
LMDE7はLet’s note CF-SV7にインストールすることにした
引越し前に検証テストをしてみると一つ課題が見つかってしまいました。
LMDE7ではMicrosot PowerShellがdebian 13をサポートしてないことが判明しました。結構便利に使わせてもらっているTVerRecがPowerShell環境を必要とするため、計画を変更しLMDE6はSZ6で使える状態を保持し、Windows11で使用していたSV7をLMDE7に変更することにしました。Windows11で使用できるPCが3台あったのですが、1台潰してLMDE7にすることにしました。
SV7ではWindows11も実用レベルで動いていたのですが、Windows11自体が快適では無いのでどうせならSV7をLMDE7で快適に使いたいと考えました。より新しい機種CF-SV1も持っているので、WindowsというOSが異常にハードウェアリソースを無駄喰いすることは知っています。
SV7を快適に使用するにはLMDE7に変更するのが幸せだと思いました。Windows11は消して上書きでLMDE7をインストールした訳ですが、LMDE7は実にサクサク動作するので快適です。ハードウェア的にWindowsならギリギリ動作するスペックの第8世代Core i7-8650U 16GBメモリーなのですがdebian13ベースのLMDE7なのでスペック的に余力ありです。これから3年間LMDE7で快適に使えます。
徐々に私の周囲からWindowsというOSが無くなっていきます。肥大して問題だらけのWindowsと縁を切っていくのは精神衛生上よろしいことだと思っています。私の場合はゲームもしませんし、Adobe、MS-Officeなどの特定ベンダーに縛られず、Windowsに固執する理由が無いのでこういう選択ができます。
Linuxでもアップデートは有りますが（むしろ頻度は高い）、直ぐに適用が終わるし再起動を要求される事も稀なので苦になりません。PCリソースと時間を浪費するWindows Updateから開放された事は何よりも快適だとLMDE7のアップデートが降ってくる度に快適だと再認識します。
ワークスペースの切り替えが快適
Windows11のワークスペース（仮想デスクトップ）は、なんというか、使いにくいというか、バグがあるというか、元々そういう仕様なのか分かりませんが使いづらいです。
例えば、時間のかかる資料を作成している途中で、急ぎの割り込みの仕事が入ってきた場合、作業途中の状態を保持したまま、別のワークスペースで作業をして済ませたいと考えます。Windows11ではワークスペースを切り替えて、新しいワークペースでWebブラウザを起動すると、先に使用していたワークスペースで開いてしまうので、いちいちタブを切り離して、新しいワークスペースに移動して来なくてはなりません。いちいち面倒です。
ところが、LMDE7ではそういう面倒さがありません。新しいワークスペースで新たに調べ事をする際にFirefoxを起動すると、単一のタブで開いてくれるのでそのままやっつけ仕事に集中して急ぎの仕事を済ませられます。ワークスペースを切り替えた時点で思考を切り替えて急ぎの仕事に集中できるので、集中力が途切れず邪魔されないのでかなり精神的に快適です。断然LMDE7の方がユーザーフレンドリーです。
Windows11の場合は、Microsoft側で面倒なことはそのままにして実装して来るので一向に不具合が改善されずユーザビリティが落ちます。Windowsの動作を当たり前だと思っていればそれまでなのですが、LMDEを使って快適な動作を体験して知ってしまうと、どうしてもWindowsの出来の悪さがストレスに感じます。
Linuxデスクトップは既にWindowsを超えている部分がある
Linuxディストリビューションの多くは、オープンソースでコミュニティ主体で開発されており、ユーザーの声が改良や修正に早く届きます。一方でWindowsの場合はユーザーの声を聞いてくれたことがありません。過去にMicrosoftに対して改善要望を度々出して来ましたが、全く改善されないし改悪される一方なので要望（フィードバック）を出すのも止めました。はっきり言って無駄です。
この辺りの小回りのよさ、何よりもユーザーの利便性を考えて非営利で開発されているLinuxディストリビューションを選択すると、劇的に改善されることがあって感謝の気持ちでいっぱいになります。よってドネーション（寄付）をしたりする訳です。
Linuxディストリビューションの多くは、OSSで無償で利用できるお金のかからないOSを提供してくれますが、その裏では多くの開発者がボランティアでソフトウェアの改良や開発に労力を費やしてくれています。ここ数年で本当に劇的に良くなったLinuxデスクトップOSは、十分に使えるというレベルを超えて、ある意味ではWindowsよりも快適な環境を提供してくれるレベルに到達しています。
より多くのユーザーを獲得すれば、この速度も加速することは間違い無いのですが、LinuxというOSを知らないPCユーザーが世の中ではほとんどなので、なかなかシェアを獲得することは難しいかも知れません。それでも私はLinuxデスクトップの方が快適だと知ってしまっている以上、この快適さを一人でも多くのPCユーザーに知ってほしいと思って、ほそぼそと自前ブログで発信したりしています。一人でも多くの人が興味をもってLinuxデスクトップを体験してみて欲しいです。Windowsで無意識にストレスだと感じていることがLinuxでは解決している可能性があります。
LMDE7についての美味しい情報などがありましたら、ぜひコメント下さい。お待ちしております。
コメント