Linux Mint 22.3で改善された不具合〜スタートメニューから日本語で検索が可能に(LMDE7も同様)

LMDE Linux Mint Debian Edition Linux
Linux Mint Debian Edition

スタートメニューから日本語で検索できない不具合(Fcitx絡み)

Linux Mint CinnamonデスクトップをLMDE6から使い始めたのですが、既知のバグというか不具合がありました。Cinnamonデスクトップはデフォルトで左下のLMボタンをクリックしてメニューから選択する際に、キーワードを入力して絞り込むことができる仕様になっていますが、ここに日本語を入力できません。アルファベットと数字しか入力できないのです。

動作の不具合としては、キーワード入力欄でインプットメソッドが有効にならないことが原因です。Cinnamonではずいぶん前からこの不具合が残っていた様です。

ここへ来てようやくこの不具合が改善されたという情報が、Githubに投稿されました。Cinnamon 6.6 (Mint 22.3)で修正されているという情報です。この後にコメントが追加されていて、fcitx5-mozcに限って有効だという情報があります。fcitx-mozcではダメです。

ibus-mozcでは遭遇しない不具合

ちなみにibus-mozcではこの問題には遭遇しないので、Cinnamonとfcitxの相性というか組み合わせで起きる不具合の様でした。回避するにはfcitxからfcitx5に移行する必要があります。

Linux Mintのシステムの設定「入力方式フレームワーク」から、GUIでfcitx関係のインストールが簡単にできる仕組みになっているので、私は旧版のfcitxを使用してきました。しかしどうやらこの設定ツールが古い様で、既にfcitx5の方が推奨されている様です。

Linux Mintチームにしては珍しく雑な仕事をしていると感じます。実際、MDE7がリリースされた時に私はようやくfcitx5に切り替えただろうと思っていたのですが、fcitxのままとなっていました。Linux Mintと言えども日本語まわりは雑なのは仕方ないのでしょうかね。

Telegram Desktopもfcitx-mozcで日本語入力できなくなった

いつからなのかはっきりとはわかりませんが、Telegram Desktopもfcitx-mozcから日本語入力がインストールできなくなっていました。入力できないというよりは、Telegram Desktopの文字入力欄でIMが有効にならないのでアルファベットしか入力できません。IMが働かないのでかな変換(日本語入力)ができないと言う状態です。

私は家族の連絡用にTelegramを使用している関係上、仕方ないのでibus-mozcを使用するか、fcitx5-mozcに移行することを検討しました。結果的にfcitx5-mozcを採用して、LMスタートボタンからの絞り込みも日本語対応させることにしました。

その方が合理的だと考えたのと、Linux Mintチームにも抜けはあるという妥協の気持ちです。Linuxは自由さが残されているので、自分で解決できるならカスタマイズすることも可能です。潔くfcitx5に切り替えることにしました。

fcitxを削除、fcitx5をインストール

対処方法は上記リンク先にキャプチャ画像付きで記されていますが、fcitxからfcitx5に移行させる必要があります。私はコマンド入力を極力避けているので(デスクトップOSなのでGUIが標準と思っている)Synapticパッケージマネージャでアンインストール、インストールを行いました。

SynapticからGUI操作してもパッケージの依存関係は解決してくれるので、fcitx-mozc、ibus-mozcをアンインストールした後に、fcitx5-mozcをインストールしました。fcitx5関係のパッケージが新たにインストールされるので、fcitx5設定ツールもインストールされます。そこから設定をします。キーボード配列が若干合わなくて試行錯誤しました。

Cinnamonデスクトップでスタートメニューから日本語で絞り込み検索ができるようになったキャプチャ画像

fcitx-mozcでは入力できなかったメニュー検索フィールドで、fcitx5-mozcを使って日本語変換ができるようになりました。個人的にはあんまり必要性を感じていなかった部分ですが(パッケージ名で検索していたためアルファベットで入力できれば事足りていた)、改善されたからには使い勝手も変わってくるかも知れません。積極的に使っていこうと思います。

Linux Mint Debian Editionでも同様に改善

LMDEにはCinnamonしか有りません。Linux Mintと同様にCinnamon+Fcitx,Fcitx5で同様の不具合が起こって数年経っていた様です。それが今回Cinnamon 6.6で改善されたため、ほぼ同等のパッケージングがなされているLMDEでも改善されました。

私はこの問題についてそれほど詳しい訳ではないので推測ですが、CinnamonデスクトップとFcitxというインプットメソッドの組み合わせで起きる不具合だった様です。英語圏ではFcitx等が不要なので、アジア圏(2バイト文字圏)のユーザーは不便なまま待たされたということの様です。

Linux Mintチームに期待したいこと

この辺りの不具合対応になってくると、Linuxビギナーさんにはハードルが上がってくると思いますし、「面倒くさい」とか、「Linux Mintクソだな」とか思えてくるでしょう。個人的にもこの対応は一時的な応急処置であり、Linux Mintである以上、ウェルカムスクリーンよりシステム設定、入力方式と辿ることで、fcitx5-mozcをインストールして直ぐに日本語入力ができるように改修すべきだと思っています。なぜ未だにfcitx-mozcをインストールするのか疑問です。とっとと切り替えるべきだと思います。

やはりLinux Mintチームはキッチリとこういう部分を詰めて仕上げる必要があると思います。それはビギナーでも使い始め易いというディストリビューションの信頼性に繋がっているからです。Linuxビギナーに優しいLinux Mintという評価を守るためです

こういう所を手抜きしていると、評価はガタ落ちになるのは見えています。実際、現時点、一番初心者に優しいLinuxディストリビューションは、Zorin OS 18だと言われています。個人的にはLinux Mint(LMDE7)が断然使いやすいと思うのですが、多くのユーザーは見た目のギミック感や新鮮さに惹かれるものです。Mintがビギナーに優しいディストリビューションだと今一度しっかり引き締めて改修をかけていただきたいものですね。

やっぱりLMDEは良いディストリビューションだ

私は今でもLMDE6/7を愛用しています。地味ですがやりたいことに集中できるし無駄なリソースも食わないので非常に快適です。

しかし最近はネットワーク調査用(トラブル対応)に特化した用途では、Parrot OS 7も軽量サクサク動作&セットアップが簡単で良いなと感じています。私の場合は用途限定でParrot OSを別のPCで使用しているので、あくまでもメインはLMDE7です。何しろ無駄な挙動が無いので快適です。まあ今回の様なマイナーな不具合が無いとは言えませんがWindowsよりは断然快適です。

と言うわけでLinuxディストリビューションでユーザーを奪い合っても仕方ないと思うので、Windows経験者をLinuxに引き込む位の優位性をLinux Mintには出してもらいたいと切に願います。それはやはり信頼性、安定性、わかり易さ、配慮ですね。

その為には、地味な不具合を潰していくという姿勢は続けて欲しいものです。今の状態まで持ってくるのは大変だったと思いますが、その現在の評価を下げないためにも品質(信頼性)をしっかり維持して欲しいのです。

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