デスクトップPCの更新を躊躇っている~有償版Windows用アプリを使用し続けたいが為に捨てきれない

Linux

Windowsパソコン

職場ではスタッフが使用するPCをメンテナンスしたり更新したりして、現行のPCにデータを移行させているので、Windows11のパソコンに触れる機会は非常に多いのですが、自宅では長年使っているWindows10のデスクトップPCで事足りています。処理能力的にはやや物足りないと感じていますが、このタイミングでPCを買い替えるのは間が悪いかなと買い替え控えして一年以上経過しました。

というのも、Windows10が出た頃にマイクロソフト社がWindows10が最後のWindowsで、大型アップデート(ローリングアップデート)を繰り返していくという話がありましたが、結局その話はデタラメで、Windows11が出てきて今はゴリ押しのバージョンアップを勧めてきます。

その割には、Windows11にアップグレードできるPCハードウェアの要件を上げているので、私が使用しているPCはWindows11には対応していませんし、だからと言って買い替える気にもなりません。Microsoft社への不信感というか(不信感とまで言わなくても)、付き合いきれないなという気持ちがとても大きくなりました。定期的に降ってくるWindows Updateに割かれる時間も非常に鬱陶しいですし。(たかだかOSの脆弱性対応パッチの為に無駄になるリソースが多すぎる)

でも、やっぱりWindowsパソコンも維持しておかないと困る状況にあります。その理由は有償版アプリを使用していて、それを使い続けたいからです。

有償版アプリ:TMPGEncシリーズ

動画編集のためにWindows版のTMPGEncシリーズを使いそれに慣れてしまっているため、動画編集はどうしてもWindows環境で行いたくなってしまいます。ツールは慣れの部分が作業効率に大きく関係して来るので、別のアプリの操作をまた覚え直すというのが苦痛だからです。

TMPGEnc MPEG Smart Renderer

TMPGEnc MPEG Smart Rendererは、スマートレンダリングをメインとした高速な書き出しができる動画カットツールとしてすでに手放せない状態です。1フレーム単位で調整してカットができるのですがその操作性の良さに慣れてしまうと、ちょっと他のツールは使えないなと思わされるほどに良く出来ていると思います。

そしてスマートレンダリングでほぼそのままの無劣化出力が高速にできる点は大きいです。例えばテレビ放送などを録画してCMだけをカットした後に書き出すと、カットした部分だけをつなぐためにエンコード処理が発生しますが、それ以外の部分は無劣化でそのまま出力してくれるので時間がほとんどかかりません。フルエンコードになると数時間はかかるところが、10分程度で出力できるから比較になりません。

TMPGEnc Video Mastering Works

TMPGEnc Video Mastering Worksはいわゆる動画編集ソフトで、ノーマルモードとタイムラインモードがあります。ノーマルモードは動画と動画を繋いで出力するだけの簡単モードというイメージですが、タイムラインモードは色々な動画素材を組み合わせて細かい編集が出来ます。動画作品を作るならタイムラインモードの使用は必須となるでしょう。

しかし、Video Mastering Worksで出力する際にはフルエンコードが前提となりますので、数時間のエンコード処理は避けられない状態です。もちろんPCを高速なものにすれば時間は短縮出来ますが、この為だけにPCを最新型に買い替えるか?となると躊躇します。仕事で動画編集をしているわけでは無いのでそこまで急いで結果が必要な状況では無いからです。バッチ処理に登録してPCを使用しない時にエンコードさせておけば時間が解決してくれます。

その他Windows版有償アプリ

その他にも、Windows版の有償アプリとして、MAGIXのMUSIC MAKERや、さし絵スタジオなんかも未だに使い続けたいアプリの一つであり、Windows版でしか使えないのが足かせになっています。これらがもしLinux版を出してくれればそちらに引っ越ししたいのですが・・・

Linuxパソコン

Windows版の有償アプリを使用する以外のことは、Linuxパソコンでほぼ出来てしまうので、日常的に使用する頻度はLinuxパソコンの方が多いのが現状です。主にWebブラウジング、画像編集、挿絵の作成などはLinuxパソコンと無償アプリで出来てしまいます。好みでdebian GNU/Linux Xfceを使っています。同じLinuxでも(debianベースと言え)Ubuntuはかなり肥大して動作が遅いので軽快さを好んで選択しています。OSにおせっかいで余計な機能は要らないというのが個人的な価値観です。

OSのアップデートも非常に軽く、脆弱性対策も速やかに行い終了します。いちいちPCの使用を中断させられてイライラさせられることもありません。使用するPCもさほど高速なPCでなくても事足りることから、この先、Linux対応のアプリが増えてくれば、確実にWindowsパソコンに使用頻度は下がるだろうなと個人的には感じています。それくらい快適に使用出来ています。もしUbuntuを試してみて遅いと感じるならdebianを是非試してみて欲しいです。

若干の希望として、Linux環境でWindowsアプリを使用するための「Wine」で前述の有償版Windowsアプリが動作する様になれば、完全に鞍替えできるのになぁと少し期待をしていますが、なかなか難しい部分もあろうだろうという諦めの気持ちもあります。安定して動いてくれないと快適には使用できないからです。集中して作業している時にトラブルが起きると無駄なストレスですからね。

ほとんどのユーザーはLinuxで事足りるのでは

Windows11のハードウェア要件を上げたことと制限を設けたことで、世の中に現存するWindowsパソコンの内Windows11に非対応なPCが時代遅れにされるのも時間の問題です。個人的にはこれはLinux陣営にとってはチャンスだとも思うのですが、多くのPCユーザーは自分でOSを変更して使用し続けるという選択肢は無いので、結局現行品のWindowsパソコンに買い替えることになるのでしょう。

非常に惜しいのですが、一般的なパソコンユーザーが求めるニーズとしては

  • Webブラウジング(YouTube視聴など)
  • Microsoft Office(Excel、Word)
  • プリンターが使えること
  • はがき宛名印刷(住所録)
  • 写真アルバム管理

この程度のニーズではないかと、ちょっと考えて見た限りはそれ以上の事は思いつきません。これら以上の使い方をしている人は同じ環境を使い続けた方が幸せでしょう。

ネックになるのはMS Officeですが、絶対にExcelとWordでなければならないのか?というと、ほとんどの人はそうでもないと思います。Excel(表計算)、Word(ワープロ)が使えれば事足りるユーザーが多いのが実情です。Excelを使い倒していて代用品では無理というユーザーは少ないでしょう。(そういうユーザーは当然Windows環境でOfficeを使うのが正解だと思います。)

Linuxデスクトップが使用できるディストリビューションの多くには、LibreOfficeが標準でキッティングされていますので、表計算、ワープロはいきなり使用出来ますし、おまけにDrawという図形作成も追加されます。個人的ににはLibreDrawは非常に重宝していて説明図などを作成する時に重宝しており、Linux版はもとよりWindows版でも使用しています。というか個人的にはMicrosoft Officeは2013まで使用しましたが、プライベートではMS OfficeをインストールするのをやめてLibreOfficeの現行版で十分事足りています。スマートフォン連携ではGoogle Docsも併用していますし。

これから動画編集を覚えようという人なら、「DaVinci Resolve(無料枠もある)」で覚えればLinux版もあるので非常に合理的です。私の場合は下手に動画編集を経験しているのでなかなか「DaVinci Resolve」から覚え直すという方向に持っていけません。どこかで割り切って「DaVinci Resolve」に移行することも考えなくてはならないのかも知れません。(TPMGEncシリーズがLinux版を出してくれれば個人的にはバンザイなのですが。)

しかし、私が先にこぼした様に、別のアプリの操作を覚え直すのは面倒ですし考えたくない労力がかかるものです。ここにWindowsパソコンのシェアの高さが維持されている理由があると思います。多くの人がパソコンの買い替え時にはMicrosoft Officeを一緒に購入するのが物語っていると思います。ソフトウェアベンダーの多くが学生向けのアカデミック版を安価に販売する理由でもあります。

個人的には仕事(職場)でのPCはWindows+MS Officeですが、プライベートではMS Officeは使っておらず、LibreOfficeで使い分けて事足りていることから、ExcelのためだけにWindows+MS Officeを購入するなんて無駄だなぁと感じています。でもやっぱり一般人からするとデファクトスタンダードは変更するわけには行かない。

一度LibreOfficeを使ってみればExcelやWordと大差なく使えると言うことに気づくはずなのですが、第一歩を踏み出すのがハードルとして高いと思います。ましてやOSを変更するとなると・・・やっぱりLinuxデスクトップ環境が普及するのは難しいでしょうね。

Windows10のサポート期限が来た時にどれだけのユーザーがWindows11対応のPCに買い替えるかが分かれ道になるだろうと想像しますが期待は薄いです。その頃にはもしかするとWindows12なるものが出ているかも知れませんし更に混乱する可能性はあります。

個人的な希望

私としてはWindows環境は仕事と割り切って個人使用はLinux環境に完全引っ越ししたいので、どうしてもWindowsでなければ動かないアプリがWineで完全に動いてくれる様になることが第一の望みです。

そして、有償版アプリを開発(販売)しているベンダーが、Linux版も合わせて販売してくれる事を願っています。これ以上、無駄の多いWindows(Microsoft)に付き合わされるのは勘弁して欲しいというのが本音です。Windows Updateの無駄さ(リソース浪費)は社会問題でもあります。

古くなったPCででも構わないので、Linuxデスクトップを体験するユーザーが一人でも多く増えて欲しいです。そしてOSごときが肥大し出しゃばって来るWindowsというもの、Microsoftのやり口に疑問を持つ人が増えて欲しいです。ほとんどの人は行動しないので期待できない望みですけどね。

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