古いデスクトップPCでDebian GNU Linuxを使っている
仕事先の宿舎(プライベートな環境)で、自由なdebian GNU/Linuxをデスクトップ環境として使っています。なかなか快適ですが不満も出てきました。ネットが遅いのとUSBオーディオインターフェースが正しく動作しません。
原因は切り分け済みでして、Core 2時代(Windows XP)の古いハードウェアなので、USB1.1規格によりUSB-WiFiアダプターの速度が遅いのと、Steinberg UR22mkIIがUSB1.1に非対応なためです。
PCはスリムデスクトップなので、ロープロファイルのカードが2枚装着できるスロットがあります。旧式のPCIスロットと、PCIE16Xスロットがありますので、USB2.0のロープロファイル対応なPCIカードを中古でゲットすることにしました。
1,000円で調達することができましたが今どきPCIなUSB2.0規格のカードは入手難なのでロープロ限定となると選択肢が少なかったです。
搭載されているチップは事前にLinuxでの稼働実績をリサーチ済みです。買ったけど動かないってんじゃ話になりませんからね。debian GNU/Linuxで動作するという情報は見つけられていませんでしたが、そこはまぁ大丈夫でしょうという感じです。
USB2.0カード、中古だけど動作するかな?
中古でゲットなので最悪動かない可能性もあります。動作確認の前に一通り目視チェックをして、特に以上はなさそうなので(傷はあるけど問題ないだろう)、PCに実装することにします。
下の写真でわかる様に、PCIE16Xと、PCIスロットがあるロープロファイル対応のスリムデスクトップです。
SSDは120GBで十分足りてます。ストレージを消費する用途としては、ちょっとした画像編集、音楽CDから取り込んだ音楽を聴く程度で動画編集とかしませんので軽いDebian GNU/Linuxなら十分です。
USB2.0ポートの動作確認
早速、USB Wi-Fiアダプターをこの増設したUSB2.0ポートに接続変更しました。ネット接続の速度が普通に出る様になりました。正直いうと古いPCと言えどもCore 2 Quadが載っているのでUSB1.1だとは想定していませんでした。
480MのPort1にAudioインターフェース(UR22mkII)、Port3にr8188eu(Wi-Fiアダプタ)が接続されています。
なお、12MはUSB1.1ポートなのですが、コードレスマウスとキーボードが接続されています。Human Interface Deviceなので遅くても構わないかなと。
Wi-Fiの速度がアップした
これで実証するまでは、Wi-Fiが遅いのはWiMAXのせいかと思っていたのですが、実はUSBポートのせいだったという裏が取れました。USB Wi-FIアダプターを挿入しているポートがUSB1.1規格だったので期待したほど速度が出なかった訳です。
今回、約千円の出費でUSB2.0に改善できて、通信速度的にも妥協できるレベルに改善されたと思っています。
USB DACもUSB2.0ポート化で動作OKになった
そして、オーディオインターフェース(Steinberg UR22mkII)も接続したらしっかり認識してきれいな音で再生してくれる様になりました。とりあえずイヤホンで聴いてみたのですがノイズが無くてキレイに聞こえますね。マイク入力、MIDI入出力もあるので活用してみようと思っています。
この様に、流石に古いPCなので標準で実装されているインターフェースの規格も古かったです。
もちろん現行のDebianですから当然新しいデバイスもサポートしてくれていますが、こういう古いデバイスも未だにサポートしてくれているのがすごいと思います。今回はハードウェアが古すぎてオーディオインターフェースがUSB1.1に対応していませんでしたので、USBポートを2.0規格に対応させたという事になります。
これで単身赴任生活の余暇も充実して過ごすことが出来る様になりました。
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