クランプ電流計で家電を調べてみる~交流電源は計算が面倒なのでおおよその消費電力で単純計算

先日買ったHIOKIのクランプ式電流計付きテスターで、家電を調べてみる事にしました。その為にはちょっとした細工が必要なので、ホームセンターでコンセントの部品を買ってきて、作ってみました。

出来上がったのはこんな感じで単に線を二本別々にしただけです。
何に使うかというと・・

こうして流れる電流を調べます。二本線のうち片方にだけクランプをかけると電流の値を計測することが出来る仕組みです。下の写真の場合は「0.06A」という少ない電流しか流れていないことがわかると思います。

これはヘルストロン「HEF-A9000T」の動作時の電流です。この機種は定格消費電力10Wと器具にラベル表示されています。交流電源なのでコイルやコンデンサの成分を考慮しないと正確な値は出ませんが、単純計算だと(Cosθを無視すると)6W程度だと分かりますから、10Wは妥当な表記だと思います。

この調子で家電を調べてみたところ

  • サーキュレーター(50W)は、0.40A~0.57A程度の範囲で弱・中・強に応じて電流値が変化しました。
  • 超音波式加湿器(38W)は、弱から強までスイッチを回すと、0.20~0.33Aまで変化しました。

ざっくりとそれらしい数値が取れたので電流を計測する事はこれで可能だと分かりました。家庭にある配電盤(分電盤)にクランプをかけてやれば、家庭全体でどれくらい電流を流しているか(電力を消費しているか)も目安としてわかります。配電盤は資格が無いと触ったらダメですけどね。v(^o^)

当然ながら器具を多く接続して使用すると、それぞれの機器が電流を流すので流れる電流が多くなります。上の写真はサーキュレーターと超音波式加湿器を動かした状態です。電流が0.85A流れています。感覚的には85W(100W弱)程度なので概ね正確でしょう。

この数値に比べると、ヘルストロンの消費電力が少ないという事の裏付けが取れました。その点、電気ヒーター等の発熱系器具はめちゃくちゃ電流を流している事がわかるので、単純に「消費電力なんワット」と言う表示を意識するだけでも大食いの機器は分かりますので電気代を節約出来ると思います。

個人的には寒い冬が嫌いで、暖房器具に頼りがちなので冬は電気代がかかります。なるだけ発熱方式(電熱線とかハロゲンとか)の暖房器具は使わず、熱交換方式(エアコン)の器具を使う様に気をつけています。熱はエネルギーですから熱を生み出す方式は電気を食います。

家庭向けの消費電力(電気代)計測器具もあるので、気になる電気器具の消費電力を比較的手軽に調べることも出来ます。時間単価を設定すると電気代も計算してくれるので便利です。

追記

積算型の消費電力計(家庭用)を入手したので簡単に家電の消費電力使用量をグラフなどで可視化して確認できる様になりました。スマホやPCからBluetoothで確認できるのでお手軽で便利です。記事を追加しました。

電流センサーなど各種電子部品を購入するならRSコンポーネンツがおすすめです。私自身も買いに行く暇も無いし地方は店もほぼ無いので通販を活用しています。在庫切れも事前に分かるし便利ですね。

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