国勢調査インターネット回答
国勢調査、個人情報を何に使われるかわからない時代なので、はっきり言って毎回「こんなことなんでいちいち答えなならんのじゃ?」というのが正直な気持ちですが、今までと違って調査員が調査票を持ちまわったりする方式に加え、インターネットで回答できる方式も採用されたので、比較的安心?な気持ちで回答しました。
調査員来訪のこと
かみさんいわく、調査員が「インターネット回答の利用案内」という封書を持ってきたそうで、世帯主の氏名を確認されたそうです。変な話だなと思ったのですが、その封書は封が閉じられていない状態で持ってきて、中の「調査対象者ID」と「初期パスワード」を調査員が控えて帰ったそうです。
かみさんが「パスワードは変更できるのですか?」と質問したところ、調査員が回答できなくてかみさんがパンフレットを読んで自分で確認したそうです。回答を送信する最終段階でパスワードを新たに設定できるという確認をできたので、それなら安心して回答できるかなと受け取ったそうです。
イマイチよくわかってない調査員だったらしく、スキル(調査員への指導)が足りないみたいですね。自分一度実際にやってから持って来れば良いのになと思ったり・・
インターネット回答の利用者情報
この書類には、市区町村コード、調査区番号、世帯番号しか記載されておらず、渡した世帯主をいちいち調査員が控えて帰ったというのを聞いて非合理的だなと思いました。どうせ調査担当者は訪問先リストを持っているわけですから、最初から世帯の宛名が書かれた状態で持ってくればIDで照合できるのではないかと思うんです。
そこでなぜわざわざ「調査対象者ID」と「初期パスワード」を調査員が控えて帰ったのかを考えてみました。きっと理由があるはずなのです。配布時に配布したIDと世帯を結びつけるという手間は非合理的だとも思えますが、逆に情報の保護に繋がる手段だとも思えます。
調査員は面倒くさい仕事を請け負っていると推測
調査員は、インターネット回答の書類を渡した世帯が、回答してくれたかどうかを調べることも請け負っているのではないかと推測します。
つまり、調査員は封されていない封筒の中身(IDと初期パスワード)を知っている訳ですから、ある程度日数が過ぎてからそのIDとパスワードでログインを試みれば、調査してくれたかどうかを確認することは可能です。
これはやってみて初めて分かったことですが、きちんとインターネットで回答をすれば、最終段階でパスワードを設定する様に促してくるので初期パスワードと異なるパスワードを設定出来ます。
調査員の仕事として
- インターネット回答の利用者情報を届ける
- パソコンやスマートフォンを持ってない世帯は紙ベースで調査
- 数日後インターネットで回答してくれたかログインを試みて確認
(ログイン出来ない=回答済みと判断) - インターネットで回答してくれてない世帯に調査票持参で再訪問
(つまり調査員にとっては二度手間で面倒くさい作業) - 最終的に回答してくれた世帯と回答してくれない世帯を整理して報告する
これは私が勝手に推測しているので実際は違うかも知れませんが、おそらくこんな感じかと思います。だとしたら当たりハズレのあるお仕事じゃないかなとも思います。全員がインターネットで回答してくれたら調査員はほとんど手間もかからずにホクホクでしょう。逆に回答率が悪いとかなかなか回答してくれないとかは面倒くささ満点でハズレ地区でしょうね。
世の中自分の常識が常識とは限らない
しかし調査内容(設問)からすると、ちょっと想像が付かない様な世帯もあるっぽいので、自分の常識枠で考えてはいけないのかなと思います。
おそらくそういうややこしい世帯は、こういう調査にまともに回答するとは思えないので、結局、こういう調査はあんまり精度の高い結果が出るとは思えません。無駄とまでは言いませんが、膨大な税金を投じて調査する程のことなのかなと毎回思います。
そういう意味でも、インターネットで回答できる仕組みは、情報の保護(回答した書類を紛失されたとか)という面では不安要素が減っていると思いますし、調査員が訪問する時間や手間を省けるので、経費の節減を実現する手段として有効だと思います。
もちろん、設問がインターネットに流出するとか(誰かが画面キャプチャ撮ってネットに上げたら設問の内容はわかります。)簡単に想像出来ます。でもそういうことは想定内じゃないといけませんし、それが透明性でもあると思います。コソコソ調査する内容でもありませんし。
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