花粉症のシーズンなのでお薬ネタを続けて投稿して置きます。
花粉症との戦いの始まり
私は小学3年生の春から花粉症を発症し30年以上の超ベテラン・プロ級の花粉症患者です(笑)。当時は「花粉症」という言葉も無く、原因不明の鼻炎と結膜炎が毎年春になると訪れるという状態でした。発症したのは山で友達と遊んでいたら目になにかが入った様な違和感を感じ、どんどん痒くなりゴシゴシこすったら目が真っ赤に充血してしまい、友達がそれを見て家に帰ったほうがいいよと言うので涙をボロボロ流しながら帰宅しました。そして親がびっくりして眼科に連れて行ってくれて受診したところ結膜炎だと診断されました。
この眼科医は優秀だったみたいで、その当時に的確に「アレルギー性結膜炎」だと診断してくれました。ただし「アレルギー」という言葉が当時は一般的では無く、私の親もピンと来ていませんでした。なので花粉がアレルギー元だという事は身近の大人も指摘する人は誰もいなくて、この当時は何が原因なのか全然分かっていませんでした。
私の場合、目(結膜炎)だけでなく鼻詰まり、鼻水、くしゃみが延々と続くので耳鼻科に行って治療を受けました。しかしその治療は現在では考えられないものでした。
鼻腔内に器具をゴリゴリ突っ込まれて薬剤を注入され、顔が腫れるって事も経験しましたし(ものすごく痛いのに全然改善されなかったので二度と行きたくないと訴えました)、お灸が効くと祖父がいうので両腕に合計6箇所のツボを調べてもらいお灸(もぐさ)もすえられました。数年続けてみたけどやっぱり治らずに現在に至ります。
現在の花粉症について
いつのまにか世間で「花粉症」という言葉が使われる様になり、徐々に自分がそれ(花粉アレルギー)であることを自覚出来ました。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎。アレルギー元は「杉花粉、ひのき花粉、ブタクサ花粉」などなど。アレルギー元の検査は受けていませんがだいたいこのあたりで自覚症状に当たっていると思います。
幸い私には食品アレルギーは無さそうで自覚したことはありません。脱線しますが、食品アレルギーはそれまた大変です。蕎麦、小麦、たまご、甲殻類(エビとかカニとか)、その他色々あって現代において食品アレルギーに困っている人は多いと聞きます。命にかかわるトラブルが生じることもある様ですからね。
さて、花粉症は未だに根本的な治療方法は確立していません。この事には疑問を持っていて本当は花粉症を治療出来る方法は見つかっているけれど、医療(医薬品)業界が儲からなくなるので発表しないだけなんじゃないかなと疑ったりもしています。歳を食ったこともあり世の中なにもかもが全て人のためにできているとは分かっています。現代を生きて行くには疑うことも必要だと思っています。
この世の中、裏ではビジネス(お金)が動くのが常ですし、自分の中での常識が日本、世界で通用するものではないと言う事は分かっています。花粉症が治療出来てしまうとそれ一回で患者は治ってしまいます。そうすると医薬品や医療は儲かりません。それよりはアレルギー症状を緩和させる医薬品を処方したり販売したりした方が継続的に需要は続き儲かるというのは簡単に想像出来ます。本当にそうなのかはわかりませんが。
花粉症のせいで辛い幼少期を過ごしてきた
なお、私が花粉症を発症した頃は周囲に誰も同じ症状で困っている人はいませんでした。家族もやはり同様で、私だけが春になるとグズグズ鼻詰まりで鼻水を垂らす苦しみを味わって来ました。鼻詰まりは酸欠症状と過剰なストレスを強いられるので頭が朦朧として思考力を低下させられます。私にとって進学受験とかの時期に勉強するという事は考えられなかったです。
まぁ高校生でアルバイトを経験し働くことの意義にきづいたせいで、一刻も早く就職して自立したいという意識の方が強かったので進学は考えていませんでしたけどね。そして高卒で仕事を始めたら仕事が楽しくてたまらなくて積極的に勉強してスキルを身に着けました。資格も目標に掲げて取得しましたしエンジニアとして一番楽しかった時期だと思います。当時は東京にいたのでそれなりに花粉症は辛かったです。でも花粉症の季節でも勉強することが辛いと感じたことはありませんでした。仕事でどんどんスキルアップするのが楽しかったですから。
花粉症の発症は大人になってからの人もいるし、歳をとってからの人も居る様です。現在は私の弟も春先は鼻炎になって悩んでいますし、私の親も春は目がかゆい、鼻水が出ると言っているので、誰にとってもいつ花粉症の症状を発症するかは分からない様です。
これも昔の常識とはようやく変わってきて、幼少期「あんたは好き嫌いがあるから鼻炎になるんよ」とか言われて嗚咽のする「玉ねぎ」を食べさせられたのを思い出します。成長と共に「玉ねぎ」は食べられるようになりましたけどね。
クレしんの歌で「玉ねぎ食べれる?」ってのがありますが、子供が嫌いなのには理由があると思うのですよね。実際、高校生になった頃には玉ねぎは美味しいと感じて半生でもガシガシ食える様になりました。
アレルギーについて
今になって思えばまったく根拠が無いことを当時の大人たちは子供に言っていた訳ですよね。おそらくこれはどの時代でも同じだと思うので、私の親達を責める気はありませんが、誰でもいつなるかわからない病気=アレルギー疾患というのが今の常識です。ちなみに私は肉より魚、野菜は比較的好きであっさり目、薄味派です。でもアレルギー症状は治りません。
原因として、世間でも色々言われていますが生活様式が変わってきた事や、食べるもの(食品添加物)の変化なども大きく関係していると言われます。しかし私は9才の時に既に発症しています。当時はそんなに食品添加物なんて多くなかったと思いますし、私の親は飲食店を経営していたこともありバランスの取れた「手料理」をきちんと食べさせてくれていました。うちの家族は肉より魚、野菜もきちんと食べる(私は玉ねぎだけはダメだった)という家庭でした。
昔ながらの粗食であれば花粉症は起こらないと言う説もありますが、それとて私は疑問です。私はむしろ爺さん婆さんの家にお泊りにいった時に食べさせてくれる「粗食系」の食事が好みだったので(お肉よりは魚が好きですし、脂っこいものは好みませんし)今もその傾向は変わりません。優しい婆ちゃんが作ってくれる薄味系の煮物とか大好物でした。
長年花粉症と付き合ってきてある程度悟ったことは、多分生きている間にこの苦痛から開放される答えは見つからないだろうなと覚悟しています。それくらい割り切らないと花粉症から受けるストレスに耐えられないというのが今のスタンスです。今はいい時代ですよ、内服薬もドラッグストアでリーズナブルに購入出来ますし。毎日服用してこの季節をやり過ごすのも現実的に可能な価格です。
常備している花粉症の市販薬について
現在はシーズン到来を察知すると受診して医者の処方を受けて処方薬を服用していますが、年間通じて頓服的に使っている薬があります。サトウ製薬の「ストナリニS」です。何年か前に試してみて良かったのでそれ以来リピート買いで自宅に常備しています。短い季節だけ飛来する花粉がアレルギー反応を起こすこともあるので携行する様にしています。
この薬の特徴としては
- 薬価が安い(24錠入りで1,000円位)※1日1錠で行けるのがポイント
- よく効く(私の場合は1錠で穏やかに効き、2錠だと効き過ぎる)
- 効果が持続する(二層構造なので効果が持続するらしい)
- 眠気が強く出る場合がある(個人差があるらしく私は眠くならない)
- 若干喉が渇く(2錠飲むと死にそうに喉が渇く)
- 糖衣なので飲みやすい
特筆しておきたいのはコスパの高さ(効き目と価格)でしょう。反面、眠気が出る人には辛さもある薬ですから要注意です。私は体質的に「眠気がでる」という薬で眠気が出ることはめったに無いので(体調が悪い時はそりゃ眠くもなりますが)、現時点ストナリニSは花粉症の市販薬ではコスパ最強だと思っています。
参考として付け加えておくと、家内は普段はアレルギー症状は出ませんが、私の花粉症やアレルギー症状が酷い時(おそらくPM2.5)は、喘息の様な症状で咳が止まらなくなることがあります。寝ている時に咳き込んで眠れなくなる事があるので、いざという時に頓服として使用できる様に我が家では常備薬にしています。
つまり誰でも自分の体に対して有害となる物質が取り込まれるとアレルギー反応を起こすという事です。家内は日常的にアレルギー体質では無いと思っていますが、PM2.5らしきものに対しては過敏に反応し死にそうだという程辛そうに咳をします。
よって、春、秋、冬で私も何かしらのアレルギー症状が出るので、常備していると何かと助かります。近年アレルギー症状(花粉では無いと思う)に悩まされる機会が増えましたし、花粉症でなかった人も突然のアレルギー症状に戸惑っている事を見る機会があります。そして花粉症の辛さをようやく実感したと言ってくれます。
今回初めて知ったのですが、サトウ製薬のストナリニSは、ストナというシリーズで展開されている様です。医療薬と同じ成分配合の「ストナリニZ」なんてのも有ったんだ・・。CMに姉妹を起用しているんですね。なんとも言えない演技が新鮮です(笑
別にサトウ製薬の回し者でもなんでも無いですが、副作用(特に眠気)が影響しない体質なら効果が抜群なのでオススメです。特に花粉症の方はこの季節長期間にわたって服用せざるを得ないので薬価も無視できないと思います。その点でも24錠(つまり24日分)を1,000円程度で購入出来るストナリニSは強い味方だと思っています。
食事にも気をつけたい
花粉症歴が長い私のこの季節の乗り越え方を最後に紹介しておきます。
花粉症の症状がひどい人は、ビタミン、ミネラル不足が原因と言われます。ミネラル不足になると免疫力が低下し過剰に反応してしまうという研究結果があります。またタンパク質が不足している人もひどい症状が起こりやすいそうです。
で、自分に置き換えてみると結構思い当たる節があり、実際に意識して食事を気をつけるようにしてみたり、食品で不足している成分をサプリメントを摂取すると症状が軽くなることも実感しています。
個人的には甘い物はあまり好きでは無いのですが、麺類(小麦粉などの炭水化物)が好きなのでそういうのも良くないそうです。この季節は特に意識的に「お肉」や「卵」などを食べるなどして「タンパク質」を摂取する様に心がけ、マルチビタミン、マルチミネラルを補助的に摂取しています。私はお肉よりも魚の方が好きなので、カツオの刺し身とかなら毎日でも食べられる感じです。でも仕事帰りに寄るお店では売ってないんですよね・・
それと本当はミネラルが多い食塩(海水から作られた)からミネラルを摂取するのが良いらしいのですが、単身赴任状態なので自炊をする時間があまり無いので工夫するしかありません。そもそも食材を買いに行く時間が無いってのが辛いですね。
症状がひどい人は医薬品を併用することは仕方ないですが、是非とも食を意識する様にしてみてください。私の長い花粉症歴からしてミネラル不足は特に関係がある様に思います。他人の言うことを鵜呑みにするのは良くないので自分の体で検証してみるしかないと思います。でも私の経験がこの辛い季節を乗り越えるヒントになれば幸いだと思っています。
追記1
うちの弟も近年、花粉症の症状が酷くて困っているという事なのでこの薬をオススメしてみました。ドラッグストアでセールをしていて税込み800円以下で買えたと聞いたのですが、服用して寝たら、夜中に喉が乾いて粘膜が張り付く様な枯渇感に襲われて眠れなかったとかで、「自分にはこの薬は合わない」と言ってました。
私にとっては副作用として大きくは現れないのですが、ネットで言われている、「眠気」、「喉の乾き」は重大な副作用なので、注意事項として追記しておきます。
個人的には若干喉が乾く感じですが鼻水も完全に抑えられているワケじゃないので、私には程よく効いている、人によっては凄く効き過ぎるという事なのでしょう。
花粉症(アレルギー)の薬には、「症状を抑える薬」と、「アレルギー反応を抑える薬」があります。根本的にはアレルギー反応が原因なので、後者の方が理にかなっているとは思うのですが、体質により合う・合わないがあるので、こればかりは試してみるしかありません。かかりつけの主治医がいれば体質とかも把握してくれているかも知れないので相談してみるのが一番良いですね。
もしかかりつけ医がないのであれば、あらたにかかる医師も色々な投薬をしてみたり、アレルギー検査をしてみたりと試行錯誤してみるしかないと言えるでしょう。人まかせにしたくないという人は、薬剤師がいるドラッグストアや薬局でアドバイスを貰いながら市販薬を選択するのも一案だと思います。個人的には花粉症の市販薬については薬剤師の知識が最強だと思っています。薬剤師を味方につけましょう。
追記2
最近は眠気の少ない市販のアレルギー性鼻炎薬も増えてきたので、自分に合うものを探すのも良いと思います。セルフメディケーション対応のものは医療機関で処方される薬と同様の成分が含まれているので、薬価がやや高めですが効果はより期待出来ると思います。重症の人はセルフメディケーションで手続きすれば還付されるのでお得です。
セルフメディケーションを私の解釈でいうと、この程度の事で医療機関の診察を受けてくれるな(健康保険を使うな)という事だと思っています。自分に合う市販の花粉症薬が見つかるとわざわざ医療機関の診察を受けに行く時間、労力が節約出来るし、重症の人はまとめ買いすれば割安で購入出来るので節約にもなると思います。その上で還付金を受け取れるなら消費者としては納得できる制度だと思います。
セルフメディケーション対応の医薬品が自分に合うという場合は、しっかり申請して還付をうけると良いと思います。れっきとした権利ですから貰えるものは貰いましょうね。そこを横着するとむしり取られるだけです。
追記3(2024年3月)
花粉症(アレルギー性鼻炎)の薬については、既にフェキソフェナジン、ロラタジンなどの第2世代抗ヒスタミン薬が主流になり安価なジェネリックも出ています。よってこのページの記事に書いてある内容は古いです。
第2世代抗ヒスタミン薬は副作用がほとんど出なくなっているので、眠気や喉の渇きが副作用として出るストナリニSはもう時代遅れと言っても良いかも知れません。花粉症との戦いもほとんどのは市販薬で対抗できる時代になったと思います。
個人的にはロラタジンが安く購入出来てコスパが良いと思います。成分によって個人差があり、合う合わないがあるので試してみないとなんとも言えないですが、まずは耳鼻咽喉科で処方してもらうのも一案です。
新しい情報として記事を追加してますのでぜひ読んでください。
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