ヨコ(ヨコワ)の新子をいただいた~柔らかくて美味しい季節の食材

person slicing meat on white chopping board グルメ
Photo by Huy Phan on Pexels.com

新子を食べたい季節になった

先日、県外から来ている職場の同僚と「新子食べたいねー」と言う話をしていました。やっぱり不便を覚悟で田舎の高知で生活している以上、うまいもん食わないと意味がありません。そこはいっとうメリットがあるところですから。

知人はなかなか行動力がある人で休日に電話がかかってきました。鮮魚店で新子を捌いてもらったとのことです。私の分も確保してくれたとかで引き取ってきました。

ガキの頃は釣りばっかりしていたものの、魚の事はあんまり良く分からないのですが、下の写真はヨコ(ヨコワ)の新子の刺し身です。ヨコはマグロの幼魚です。

新子とは幼魚のこと

もちろん新子(幼魚)という話だけ有って魚体は小さいので身も小さいです。この状態にするには魚を捌く(包丁を使う)腕も必要になります。私は大型のアジなら三枚におろして刺し身にする程度のことは出来ますが、あくまでもアマチュア。この小ささと特に身の柔らかさからアマチュアが刺し身にするのは無理ですね。プロの道具と技術による仕事がやっぱり必要でしょう。

さて、仏手柑を醤油皿に絞って、さっぱりと頂きました。

身質は柔らかくモチモチした触感です。成魚のマグロの身質とは明らかに違います。これは癖になります。あまり酸っぱくない「仏手柑(ぶしゅかん)」を絞っているので柑橘の心地よい香りを感じながらさっぱりといただきます。やっぱり美味しい。

ドロメ、ニロギ、きびなごが苦手なかみさんも、この状態(刺し身)になっていると美味しいと言って食べました。ちなみにメジカは見た目があかんと言ってましたが、ヨコはマグロの幼魚だと説明すると喜んで食べてました。

今回は仏手柑を使いましたが、この味だと普通に醤油とわさびでも美味しいと思います。季節感を楽しみたいならやっぱり仏手柑は要ると思いますが。

メジカの新子

高知ではメジカ(ソウダガツオ)の新子の方が知名度があります。須崎や久礼の方で新子と言えばメジカの幼魚のことを言うらしいです。

今年、メジカの新子は食べてないので機会があれば食べておきたいです。メジカの新子は新鮮な状態で食べると触感が「モチモチ」「プリプリ」してて癖になります。私は四万十市で新鮮なメジカの新子をいただいたことがありますが、高知市で食べるより断然美味かったです。夏はメジカの新子だなっていうのもわかる気がします。

とか言ってる間に新子(メジカ)のシーズン終わりそうですけどね。

久礼と須崎では新子の捌き方がちょっと違うらしい

久礼はカツオの水揚げで有名な漁港の町です。久礼で食べたメジカの新子は血合いと皮を除去しているので上品な味わいになります。触感も身質の弾力のみなので上品で繊細な味わいになります。一説によるとカツオの水揚げが無い時期にメジカ漁をするので、成魚に交じって釣れる新子を家庭で子供に食べさせる際、血合いや皮を除去して食べさせた名残りだとか。

一方、須崎も漁港があって漁師町と言われます。須崎モンは荒っぽい人が多いという印象の町です。こちらはダイナミックな捌き方で、血合いを完全には取り除かず、また皮も付けた状態で食べます。血合いも含まれるので味わいが濃くて美味しいですが鮮度が落ちたら美味しさが落ちます。漁師ならではの新鮮な新子を船の上で捌いて食べる習慣が残っているせいだという説があります。

高知の新子の情報

高知の新子については、ありんど高知さんが詳しく記しているのでご紹介しておきます。やっぱり足をつかって取材にいかないとこのレベルの記事は書けませんね・・

話はそれますが、いよいよ大型の鮎が食べられる季節になりましたので、次は鮎まつりについて記したいです。昨年行った豊穣祭の記録。今年も串焼き鮎を食べられるのを楽しみにしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました