BS時代劇「あきない世傳 金と銀」~商人の世界を主人公と一緒に学ぶ楽しみも

お勧め

主演「小芝風花」の時代劇

気に入ったテレビ番組は観たいのでPCでTV録画予約をしているのですが、録画予約してないのに録画されていた時代劇がありました。主演女優が「小芝風花」ということでキーワード検索でかかった様です。個人的な考えですが小芝風花が主演している作品は当たりが多いので時代劇の主演ということで気になって続きも録画する様に予約を入れました。

この作品の概要を確認してみたところ、女中として奉公に出た娘が大人になり奉公先で商才を発揮して女主人へと上り詰めていくみたいな話。原作は個人的に好きな作品「みをつくし料理帖」を書いた髙田郁さんの作品です。ちょっと期待してしまいます。

私は小説を読まないのでこの作品は知らなかったのですが、ある程度録り溜めた頃に視聴してみたところ、続きが気になって次々と観たくなる良い作品でした(まだ放送途中です)。時代劇でよくある細部の手抜き感がなく、小物までしっかり本物を使っている様に見受けられ、力を入れて(お金をかけて)作られた作品の様に感じました。

個人的に小説を好まない理由として、読みながら自分で勝手に映像化するものが、おそらく作者の意図する描写と違っているだろうなという事もあり、私は小説よりはマンガを選んでいます。もちろん小説を沢山読んで色々な言葉や表現を身に着けていく事によって読解力は強化されていくことは分かります。それでもやっぱり文字による表現は読み手の自己解釈の部分が多いので作者の意図する映像を正確に想像することは難しいと思うのです。この作品の様に細部に拘って映像化してくれるとほぼ誤解なく作品を楽しめるので嬉しいものです。

ストーリーについて(軽くだけ)

サクッと内容に触れると、主人公の娘がやむなく奉公に出なくてはならなくなり幼い内から家を出て働く様になりますが、奉公先に入る段階から既に普通と違う娘だという場面を描いています。家が貧しくて奉公にでなくてはならなくなったという割には、読み書きもできるし、親からの躾をしっかり受けているという点も普通の奉公人とは違う人生が待っているということを描いています。子役による幼少期の映像は「栴檀は双葉より芳し」を表現しているのだろうと思います。

この描き方がどうなのかはわからないですが、分かりやすく作られているとは感じました。

女中として奉公した先で女子衆は決して店に出るなと蔑まされながらも、商売に興味を持ち、女中から御寮さん、そして女主人へと成長していく様子を描いている訳ですが、色々な課題が降ってきてそれを乗り越えていく様子がドラマとして楽しめる要素となっている作品です。時代劇になっていますがドラマとして楽しむことも十分できるでしょう。

第4話まで視聴してなんとなくこの先の流れが予想出来そうになってきました。実力のある役者さん達がそれぞれの役を上手く演じているので、主人公に接する態度が変わってきたりする部分なんかも先に繋がっていることがよく分かります。

時代劇と言っても侍ものではないので、斬ったり斬られたりという派手なアクションがある訳でもありませんが、この先の展開が楽しみだなと思わせてくれる辺り、上手く作品にまとめ上げているなぁと関心してしまいます。続きの放送が楽しみです。

NHK BS時代劇

景気が悪いこの時代にしっかりした映像作品を作れるテレビ局はNHK位のものなのかも知れません。しかし個人的にNHKの運営方針はちょっと違うというか変だと感じているので、普段はNHKの放送は観ることは無いのですが、この作品はアリだなと感じました。この作品だけキーワード予約して録画してます。

着物文化が題材になっていることもあり、映像的に着物が魅力的に撮影されているので、日本文化に興味を持っている外国人にも是非見て欲しい作品です。時代劇ということもありますが、商人の世界を描いていることから日本人でも知らない言葉が沢山出てくるのでちょっと難儀します。そういう部分も含めて新鮮さがあり面白いと感じさせられるのかも知れません。

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