OMRON体温計(MC-6800B)からオムロンコネクトにデータ転送できない場合の対処方法

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住友生命のVitalityプログラムでOMRONの活動量計を買って(優待価格)歩数チャレンジをしています。中華スマートウォッチよりも正確なので、事務所で経ったり座ったりという動きはカウントされないこともあって歩数は中々増えません。

1日に8,000歩以上カウントするとVitalityのポイント獲得なのですが、8,000歩達成出来ない日が多くなりました。これは意識的にウォーキングとか運動をしなくてはなりませんね。

OMRON活動量計はオムロンコネクトというスマホアプリに取り込んで管理出来ます。そのデータがVitalityに同期されてポイント対象となる仕組みです。オムロンコネクトをしばらく使ってきて、グラフが非常に見やすいということと、数年単位でデータを残せるということもあってとても便利だと思っています。オムロンコネクトで一元管理しようと思っています。

オムロンコネクト対応の体温計を買った

オムロンコネクトには、血圧計をはじめとした健康管理器具のデータを取り込むことが出来ます。もちろんオムロンコネクトに対応している機種でなければなりません。(対応してない機種も販売されています。)

私の現在の仕事場は、毎日検温をする必要があるので朝起きたらすぐに検温しています。発熱で体温が上がっていると出勤出来ませんし、検査を受けて問題なしになるまで出勤出来ません。不覚にも先月コロナウィルスにかかってしまいました。あえて「武漢肺炎」と言いたいですが、こいつのせいで10日間出勤停止となり自宅待機を余儀なくされました。今年は有給休暇を一気に消費したのでもう残りがありません。あと半年、欠勤なしで勤められるのか?

余談が入りましたが、そういう訳で毎日検温していることもあり、オムロンコネクトに記録させていければ合理的だと思って、オムロンコネクトにデータを転送出来る体温計を購入しました。購入したのは「けんおんくん」「オムロン電子体温計 MC-6800B」という機種です。比較的安価だと思います。

今まで使っていたTERMOの予測式体温計は1分程かかりましたが、今回買ったOMRON体温計は15秒で検温出来るので、その余った時間をスマホに転送する余裕もあります。TERMOは自宅でかみさんが使用することになりました。

スマホにデータを転送出来ない

オムロンコネクト対応の体温計は、Bluetoothではなく「音波」によってスマホに転送する仕組みです。検温が終わるとしばらく小さな「ジジジジ・・」という音がします。コレをスマホのマイク付近に近づけると検温データが転送できる仕組みです。

しかし、オムロンコネクトで取り込み状態にして、画面指示通りに体温計を近づけて置いても取り込まれません。スマホが対応機種ではないからダメなのか?

いやそんなハズはありません。「音波」で転送する訳ですからアプリがキチンと動作して、マイクから音を拾えれば転送出来るハズです。しばらく繰り返してみて気づいたのは、マイクレベルゲージらしきマークが全然反応していませんでした。

コレってスマホのマイクが働いてないってことか?

もちろんスマホで電話は問題なく使用できます。つまりハードウェアの問題では無いと判断しました。そうなるとスマホアプリ(オムロンコネクト)の問題だと考えられます。もしくは音波に相当する周波数がカットされていてマイクが音を拾えていないとか?

基本に立ち返ってトラブルシューティング

オムロンコネクトの転送画面で音波を拾えず取り込みが出来ません。そこでヘルプ画面を参考にしました。

データ転送ができません。なぜですか。

色々書いてあるのですが、その中で引っかかったのは下記の回答でした。

Androidスマートフォンをお使いの場合
Voice Matchが有効になっていないかご確認下さい。Android 10以上の一部機種で、Voice Matchを有効にすると、通信できないことを確認しています。Voice Match設定を無効に切り替えて、再度通信をお試し下さい。

iPhoneをお使いの場合
サウンド認識がオンになっていないかご確認ください。iOS 14以上の機種で、アクセスビリティのサウンド認識をオンにすると通信できないことを確認しています。サウンド認識をオフに切り替えて、再度通信をお試しください。

iPhoneは使ってないのでわからないのですが、「Voice Match」を足がかりに調べることにしました。

Voice Match をオンにすると、Google アシスタントがあなたの声を認識し、アカウントに基づく情報 を提供できるようになります。

要するにGoogleの音声認識によるアシスタント(Amazon Alexaみたいなものか?)が働いていて邪魔をしているということの様です。マイクからの音声入力を横取りされていて、オムロンコネクトの音波入力が全く入らないということであれば、マイクレベルゲージが全く振れないことの理由として論理的に納得行きます。とりあえずGoogleアシスタント関係をオフにしてみることにしました。私はGoogleの音声認識によるアシスタントは使ってないので。

Google音声認識アシスタントを無効にする

詳細は公式を確認するとして要約を抜き出すと、

特定のデバイスで Voice Match をオフにする
Google Home アプリを開きます。
下部の [設定] 次に [Google アシスタント] 次に [Voice Match] をタップします。
Voice Match をオフにするデバイスの横にあるチェックボックスをオフにします。
[この家から Voice Match を削除] をタップします

よくわからないのですが、Google Homeアプリの「設定」-「Googleアシスタント」-「Voice Match」の中に「OK Google」とVoice Matchという設定項目がありました。どうやら音声認識でマップを表示させたり、メールを送ったりする機能の様です。

私はこの手の機能は全く使ってないので、このデバイス(スマホ)からは「Hey Google」を無効にしました。車の運転中ももちろん使いませんので無効です。

ちなみに他のデバイスというタブもあり、こちらには別の音声認識デバイスを登録できるみたいです。いずれも不要なので無効で問題ありません。Google音声操作を使っている人はこの機能を無効にするのは悩ましいですね。

再び体温データを転送してみる(成功した)

これで再び体温を計測して、オムロンコネクトに転送を試してみたところ、体温データを転送する画面において、「ジジジジ・・」という振動の様な音に反応してマイクレベルゲージがブンブンと振れるようになりました。マイクの近くに持っていくと最大に振れます。厳密には音波なので人の耳には聞こえないキーンとした甲高い音だと思います。

転送に成功して体温データが反映されました。取り込み成功です!!

マイクに向かって声を発しても「人の声」ではレベルゲージは振れません。オムロンコネクトに対応している体温計が発する「音波」にしか反応しない様です。

体温計を置く位置は目安にすぎない

検証した限りでは、画面表示の温度計を置く位置はあくまでも目安です。温度計本体から発する音波をスマートフォンのマイクに近づけて、「レベルが一番振れる位置に接する」のが正解です。

このアプリは音波を画面で拾っている訳ではなく、スマホのマイクで拾う仕組みですから当然ですね。マイクの位置はスマホの機種によって違うと思います。なぜオムロンコネクトはこの位置に体温計を置く様にとしたのかは分かりませんが、無難な説明なのかも知れませんね。

最後にまとめ

オムロンコネクトに対応した体温計(音波転送)でデータ転送が出来ない原因は、「Google Home」で使用している「Voice Match」という機能が邪魔をしていたせいだと裏付けが取れました。この機能を無効にすることでスマートフォンのマイクから音波を拾いはじめ、温度計をマイクに近づけるとレベルゲージが振れてデータを転送に成功しました。

オムロンの公式情報としては、「こういうトラブル事例があった」という程度しか触れられていませんし、Google側の説明も相変わらずイマイチ分かりづらいです。私の取った対処方法がベストなのかは分かりませんが、私にとってはGoogleアシスタントは使っていない機能なのでこの対処で問題なしとすることにしました。

もっと良い設定方法があるかも知れませんが、転送が上手く行かない場合の切り分け手段の一つとして、OMRONコネクト対応の体温計を使おうとしている人のために、ここに情報提供をしておきます。

Googleアシスタントを積極的に使っている人にとっては悩ましい課題でしょうが、細部の設定を詰めれば併用出来るかも知れません。本当ならオムロンコネクトのアプリ側の改良で対処すべき問題だと思いますけどね。

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