ibus-mozcの「ひらがな入力」が毎回戻ってしまう
debian GNU/Linux xfceというデスクトップ環境を好んで使用していますが、debianのバージョン12(bookworm)にしてから日本語入力で以前と違った挙動に面倒な思いをさせられています。
どう煩わしいかと言うと、ログインする度に日本語入力モードを「直接入力」から「ひらがな」に変更してやらないと日本語入力が出来ません。キーボード操作でできるならまだ良いのですが、いちいちマウス操作しなくてはならないので不便です。
debian 10/11ではこういう手間は無かったので、ibus-mozcの問題だろうなと推測して調べてみました。多分debian 12をデスクトップOSとして使おうとしている日本人の殆どはそう感じると思うんですよね。
ログインする度にひらがな入力に切り替えるの手間だわ
ibus-mozcのConfigを修正すればその手間は減らせそうだよ
結果的にConfigファイルを一つちょっと修正するだけで回避出来ることが判明して対処出来ました。原因までは調べていませんが、debian 10/11からConfigが変更されたのかも知れません。対処方法は大した手間がかからないので古いバージョンに戻して原因追求するまでもないかなと思います。覚えておけば直に対処できるレベルです。
debianを使っているユーザーはパワーユーザーが多く、あんまりこういう些細な事について情報をアップしてくれない傾向があるので、対処方法の情報を記録して置きます。この記録が誰かの役に立てば幸いです。
修正するConfigファイルはibus_config.textproto
今回修正したファイルは、ibus_config.textprotoというファイルです。このConfigファイルの所在はユーザーディレクトリにある隠しフォルダ「.config」の中にある「mozc」フォルダにあります。PATHで記すと下記の場所です。(~/はユーザーディレクトリを意味しますね)
~/.config/mozc/ibus_config.textproto
# `ibus write-cache; ibus restart` might be necessary to apply changes.
engines {
name : "mozc-jp"
longname : "Mozc"
layout : "default"
layout_variant : ""
layout_option : ""
rank : 80
}
active_on_launch: False
ここで修正するのは最終行にある、「active_on_launch: False」という記述で、「False」を「True」に修正して上書き保存するだけです。
# `ibus write-cache; ibus restart` might be necessary to apply changes.
engines {
name : "mozc-jp"
longname : "Mozc"
layout : "default"
layout_variant : ""
layout_option : ""
rank : 80
}
active_on_launch: True
ユーザーディレクトリは自身で修正する権限を持っているハズですから、テキストエディタで開いて修正して上書き保存できると思います。
ログアウト、または再起動して動作確認
ほんとに毎回面倒だったので、たったコレだけで回避できるならConfigの修正位は大した手間ではありません。修正した後に再起動してみます。
余談ですが、私が使っているノートPCのキーボードは英語配列(正確にはタイ語キーボードらしい)なので、ibusの入力メソッド切り替えは「<Alt>grave」にしています。[ALT]キーを押しながら[`]を押す事でIMが切り替わるので、「日本語(mozc)」と「英語」が切り替わる様にしてます。画面中央にIMの切り替わりが表示されるのでわかりやすいです。
再起動してログインした直後にIMを切り替えると日本語(mozc)になり、すぐに「ひらがな」で入力出来るようになりました。
これで一手間面倒だったマウス操作が省けます。
というか、前のdebian 10/11ではこんなことは無かったので、通常操作に出来たという事に過ぎませんが、オープンソースの組み合わせであるLinuxデスクトップは使われているソフトウェアの些細な変更でマイナーなトラブルが起きるのは仕方ないですね。
Linuxデスクトップ環境を使っていますが、なるだけマウスやタッチパッド操作は減らしたいので、キーボードでサクサクと切り替わるのは気分が良いです。debian 12でも平常を取り戻したという感じです。
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