先日、残り数日の無償アップグレード権を獲得する為に、使用頻度の低いPCをとりあえずWindows 10にしておく的な記事を記したばかりですが、過去のメールを整理していたところ、すっかり忘れていた情報が出てきたので緊急に対処することにしました。
と言うのも、Windows 8がリリースされたばかりの頃の話に遡ります。
Windows 7がXPに変わって普及して来た頃に、Microsoft社はWindows 8なるハズレなOSをリリースしました。しかしながら世間では今後Windows 8に移行せざるを得ないだろうという流れもありました。MicrosoftがWindows 8への移行を推進する為に優待措置をとったからです。
Windows 8 Upgrade権
Windows 7を使っているユーザーは、格安(2,500円だったと記憶)でWindows 8にアップグレードできるライセンスを優待販売しました。私は先行投資だと思ってこの時に所有していたWindows 7のライセンス数(4つ)分をとりあえずアップグレードさせるかも知れないと考えて優待価格で購入しました。
もちろんWindows 8はテストをしたのですが、とても使い物にならないという評価をせざるを得なかったので、そのままアップグレードライセンスはお蔵入りとしていました。この事をすっかり忘れていましたが・・
この度、2016年7月29日を期限として、Windows 7、Windows 8.1からWindows 10への無償アップグレードをMicrosoft社リリースした訳ですが、世間ではやはり安定重視の需要が高いと見られ、Windows 10へのアップグレードは思ったほど伸びていない様です。
ただ、期限を過ぎるとどうなるか分かりません。本当に無償アップグレードは打ち切りにするかも知れませんし、方針変更で無償期間を延長するかも知れません。
いずれにせよ、私の手元には、Windows 7 -> Windows 8へのアップグレード権が4つあります。そのまま放置していた訳ですが・・
Windows 8へのアップグレード用キーはWindows 10に使用できるのか?
そこで考えてみた訳ですが、このアップグレード権(ライセンスキー)はそのまま腐ってしまうのか?、いや、もしかしたらWindows 8.1 -> Windows 10のルールに当てはまる可能性はあるのではないかと検証してみることにしました。
とりあえず一つのアップグレード権(ライセンスキー)を使って、WIndows 10のクリーンインストールをしてみようじゃないかと考えました。
とは言え、最近ではパソコン離れしているので以前の様な潤沢なハードウェア環境を持っていません。どの環境を潰してWindows 10クリーンインストールを試そうかと考えたのですが、なんの気なしにVMWare Playerを立ちあげてみたところ、評価版のWindows 10を試したらそのまま正規版に優待された環境が残っていました。
仮想環境で試せるじゃん!
自宅のメインマシンで作業する事にしました。型遅れとなったものの当時はハイスペックであったCore i7(Quadコア8スレッド)でメモリーも多めに実装しているので、まだ仮想環境を動かすことは実用レベルで可能です。奮発してハイスペックなPCを買っておいて良かったと思う瞬間です。
作業の概要を考えてみる
- MicrosoftのサイトからWIndows 10のツールをダウンロードして、ISOファイルをゲットする。
- VMWare Player環境で新規仮想マシンを作り、ゲットしたISOからブートしてインストール手順を進める。
- 手持ちのWindows 8アップグレードライセンスを入れて認証してみる。
- プロダクトキーの変更より、手持ちのライセンスキーを使って認証できるか確認する。
- ツールとコマンドを使って認証状態を検証する。
鍵となる手順のほとんどはこのサイトにありました。
トレースしようとしている方はしっかり読むことをオススメします。
Windows 8へのアップグレード用ラインセンスでWindows 10への認証が出来た
公式サイトではWindows 7/8.1からのアップグレードが無償で行えると記してあるのですが、どうやらWindows 8でも可能の様です。確かにそう記してあるサイトもあります。どっちが本当なんだろう?と思ったのですが公式サイトの方がざっくりした説明の様ですね。
実際にWindows 8用のプロダクトキーを使って認証出来たのか?は信用していただくしか無いのですが、その結果は一目瞭然なので画面キャプチャ(一部マスク)を貼っておきます。
無事にライセンス認証されました。
プロダクトキーを「Windows Product Key Viewer」で取得しておきます。
念のためコマンドプロンプトから
slmgr -dli
を実行してプロダクトキーの一部(末尾5桁)を表示させてみたところ、一致している事を確認出来ました。
同一VM環境から「プロダクトキーの変更」ではダメだった
横着して「システム」から「プロダクトキーの変更」で、別のライセンスキーを入力してみました。一見、正常に認証が終わったのですが、上記のプロダクトキーを取得しなおしてみても変更されていません。これでは先々の備えにならないので手間ですが、ライセンスの数だけVMWareで新規仮想マシンを作ってインストールの手順を繰り返します。
手間ですがその都度、「Windows Product Key Viewer」でプロダクトキーを取得して、将来のWindows 10クリーンインストールに備える事にしました。
腐っていた(放置していた)Windows 8へのアップグレード権が、新たにWindows 10のプロダクトキーに生まれ変わったと言えそうです。
先にも記した通り、以前に比べるとPC離れしている上にLinux環境の方に魅力を感じている現状、Windows 10のライセンスを4つも使うことはまず無いと思いますが一応確保出来たということで記しておきます。
取得したプロダクトキーでインストール検証
上で行った「Windows Product Key Viewer」によるプロダクトキー取得は意味の有るものなのかを検証する為に、新たにVMWare環境で新規VMを作成し、Windows 10のISOファイルからブートしてインストールを行いました。
もちろん使用(検証)するプロダクトキーは、Windows 10において「Windows Product Key Viewer」で取得したプロダクトキーです。この結果が有効なら7月29日以降にじっくり腰を据えてWindows 10をインストールが行えます。
しかし、結果は予想外に失敗でした。プロダクトキーが正しくないという感じのメッセージが表示されて認証に失敗します。
ここで、Windows 8 Upgared用のプロダクトキーを使えば正常に認証されましたが、これでは意味が無いというか同じ場所でくるくる回っている様な状態でプロダクトキーの取得の有効性は解決して無いと思えます。
それとも7月29日以降もWindows 10の再インストール(クリーンインストール)を行う場合は、Windows 8 Upgrade用プロダクトキーを使うという事なのでしょうか?これについては7月29日以降に試してみないと分からないです。
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