10年以上たって再び足を骨折して不便な生活~以前買った杖がまだ余裕で使えそうなので再利用

ハードウェア

足を骨折した

二週間ほど前に自宅で足を骨折しました。右足の小指側の骨がポッキリと折れていることがレントゲン撮影をしてもらってわかりました。怪我した日はズキズキ痛んで足全体的に腫れてきて靴なんか履ける状態ではなくなったので、これは不味いなと思いつつも翌日は大きめのレッドウィングブーツ(他に足が入る靴がなかった)を履いて出勤。歩く度に足が圧迫されるのを痛みをこらえて杖をついて電車と徒歩で仕事に行きました。

職場で事情を話して仕事を抜けさせてもらい、整形外科で診てもらいレントゲン撮影。そして再び折れている箇所がくっきりとわかる写真を見ながら医師より説明を受けました。折れてちょっとズレてるのですが、そのままにしておいても支障はないとのことで矯正せず、ギプスやテーピングなどもせずそのまま治るのを待つことになりました。(心情としては骨のズレは矯正して欲しかったけど)

小指側なので内側に体重をかける様にすれば歩けなくは無いですが、とにかく腫れているので足全体が痛くて折れている部位は自分ではハッキリとはわかりませんでした。時間とともに腫れが引いてきて痛みの種類が変わってきました。徐々に骨折部位が痛いんだとわかる様になってきました。

10日後に再びレントゲン撮影をしましたが骨が折れてズレた状態のまま変化はなく、あわよくば元の位置に戻ってくれてないかなと期待はしたのですが戻ってなくて残念です。そのままくっついても支障はないと医師は説明してくれましたが、そりゃあ元の状態に近く治ってくれるにこしたことは無いですからね。まぁ年齢的にも過激なスポーツもやらないし歩けて少し走れれば日常生活には十分かなと。

足の骨折は2回目

もう10年以上前にかかとの骨を折って手術で矯正&ギプス固定で入院したことがあります。局所麻酔で手術を受けたのですが、麻酔でややハイになったのが原因か?知らないうちに眠る薬を点滴から入れられて気づいたら手術が終わってベッドに寝てました。下半身の感覚が無くなってまったく動けない状態になって大変な目にあったのを覚えています。(看護師が尿道バルーンを入れてなくて膀胱がパンパンに腫れて耐え難い腹痛となり、夜勤の医師に来てもらって尿道バルーンを入れてもらい腹痛は治まりました。看護師が医師から叱られてたのを思い出します。)この事は思い出したくないのでやめます。

1回目の骨折の時には、完全にギプスで固定されていたこともあり、松葉杖を使って生活していました。約一ヶ月の入院でギプスも取れてリハビリになったのですが、足裏の刺激が電撃の様にビリビリするのでリハビリも大変でした。石膏で足型を取って足裏装具も特注で作ってもらいなんとかスリッパを履いて足を床につけられる様になりました。

この頃には一日も早く退院したくて自宅へ帰ったのですが、自宅に帰ったら帰ったで苦労がありました。病院の階段と違って狭いので松葉杖を使って歩く余裕などなく(階段が急だし)とにかく不便でどうしようもないという事になり、実家に帰省することになりました。実家は平屋だし広いのでこの判断は正解だったと思います。

その時に、段階的に松葉杖が邪魔になってきて、もう少しコンパクトな杖に変えようと考えました。松葉杖は病院から借りていたので返却する必要もありますし。それで購入したのがこういうタイプの杖でした。エルゴグリフクラッチ(ロフストランドクラッチ)で、オープンカフのタイプにする事にしました。

この時は、非課税の杖が買えるという知識が無かったので、非課税で買ったかどうかは覚えていないのですが、カフがついている杖なら力も入るし軽いので、松葉杖より機動性は上がるなと思った訳です。

10数年前は今ほどカフ付き杖のバリエーションが無かった

エルゴグリフクラッチを買った当時は現在の様に通販で色々選んで購入できるという便利な時代ではありませんでした。もちろんネットで英語を使ったりして調べると色々な杖があるんだなと情報を見ることはできたのですが、多くがドイツ製の杖ばかりでした。

10年以上前の当時でもドイツ製の杖はバリエーション豊富で、カラーバリエーションがあったり、キッズ用もあったりと医療に関してはやっぱりドイツのもんだなと思ったのでした。で、結局私が購入したのもドイツ製だったりします。(結構なお値段だったと記憶しています)

2度めの骨折で、杖を処分せずに残しておいて良かったと思ったりもしたのですが、知人に「こんな杖よく持ってたね」と言われ「昔骨折した時に使っていた杖だ」と答えると、「処分せずに持ってたからまた骨折したんじゃない?(笑)」と言われて、こういうものは縁起が悪いのかなとも思ったりもしました。

ちなみに余談ながら、靴はワンサイズ大きめ(通販で間違えて買った)のスニーカーが今唯一痛み無く履ける靴です。普段はギュッと紐を締めて履いてましたが今はゆるゆるにしています。治るまでこのスニーカーで頑張るしかありません。(そのためだけにサイズの大きい靴を買いたくないし)

印刷がかすれてきて怪しいですが、筆記体で「Fairy Leand」って書いてあるのかなぁ。Google検索しても見つかりません。最大重量は130kgとあるので余裕です。一番下のMade in Germanyと印刷されていた部分は消えかけてます。

1本で良いか?2本必要か?

私の場合は杖を購入するタイミングはリハビリ期間に入っていたこともあり、借りていた松葉杖を病院に返却して、松葉杖の代わりに使うことを想定していたので2本購入しました。体重をしっかりかけられる松葉杖は回復とともに1本杖で事足りる様になりましたし、今回の様に小指側の骨折とは反対の内側(親指側)に体重をかければ歩ける場合は1本でも十分だと思います。

骨折部位が治癒してリハビリに入ったと医師が判断したら、積極的にリハビリしていかないとなかなか歩けるようになりませんので、杖をいつまでも2本使っているわけには行きません。

ただし、片側の足を傷めた時から体中に歪みが生じているので各部に負担がかかります。今回も一週間位は体中のあちこちが痛くてたまらない状態でした。腕ももちろん痛くなります。歪んだ身体を元に直していくリハビリも必要です。

私が持っている杖の長さはピン・クリップ式で調整できるので、背が高い(足が長い)人でも大抵は大丈夫です。段階式の調整なので微調整はできないですけどね。

思い返してみると、前回の骨折は踵だったので、2本買って最初は両手に持って松葉杖の代わりにしてました。回復と共に1本杖で良くなり、自宅で使う時は1サイズ短く、屋外を歩く時は1サイズ長く調節した杖で生活していました。若干外側に広げると安定するのですが自宅内では狭いので垂直に立てる様に使うからです。この辺は使い勝手の良い長さに調整するのが正解だと思います。道具は明らかに間違った使い方は論外として使う人がどう使うか次第だと思います。

オープンカフにするかクローズドカフにするか

これも悩んだところですが、私はオープンカフを選びました。クローズドカフはカフの穴の中に腕を通すので手を話しても杖が倒れることはありませんが、ちょっと仰々しいかなという印象があったからです。実際、買い物をしたりする際に財布を開けようとして杖を倒してしまったりと言うことは多々あります。クローズドカフなら手を離しても腕が通っているので倒れません。

オープンカフのメリットは少しでも軽量になることと、万一転倒した際には杖から手を離す事によって手を受け身にだせるので身を守るのに安心かなと思ったのが理由です。このあたりも自分の好みで選ぶのが正解だと思いますが、医師やリハビリ専門の理学療法士さんなどに相談するのが一番良さそうです。私は勝手に自分で決めて自分で購入して使ってしまいましたけど。

ずっと使うなら気に入ったものを

私の場合は骨折なので、三ヶ月も我慢して骨折が治れば杖は使わなくなります。これは以前の骨折の時もそうでした。いずれ使わなくなるものです。

しかし、後遺症などで歩行機能が短期間では回復しない場合もあると思います。そういう人は日常的に長期間使用するアイテムになるので、お気に入りを入手した方が良いと思います。ドイツ製は本当にカラーバリエーションも豊富で(特にキッズ用は鮮やかな色やデザインが多い)、気持ちの落ち込みを少しでも和らげてくれる様な気遣いがある様に思います。

また、信頼性という意味でもドイツ製は間違いないと思います。これは10年以上前にドイツ製ばっかりだったということからしても蓄積されたノウハウ等があるからです。場合によっては結構な荷重がかかるものだし不自由な身体を補助するアイテムなのですから、信頼性のあるものを選ぶべきだと思うのです。万一折れた場合には転倒事故なんてこともありえます。

ちなみに私の杖はアルミ製ですが、慎重に観察して見ると少しだけ曲がって来てます(ほんの少しだけですけど)。前回の骨折では酷使してきたので今回の用途が終わったらもう使うのをやめた方が良いかも知れません。ちょっとやそっとでは折れたり曲がったりしそうな感じはありませんけどね。

ちなみにスポーツで怪我してリハビリを余儀なくされている人達には、スポーティーなデザインの杖もあります。パラリンピックも認知度が上がって来ましたから、そういう選手達が使っているクラッチ(杖)もあるんじゃないかな?と勝手に想像してます。

大人としては使い勝手を重視したい傾向が強いと思います。折りたたみ式もあるので、用途に応じて選びたいですね。少しの距離なら杖無しでも歩けるけど携行しておきたい向きには折りたたみ式は便利だと思います。老人になって足腰が弱ってきた場合でも使えそうですね。

ステッキは紳士っぽくてオシャレな感じですが、体を支えるという目的ではカフがついているロフストランドクラッチやエルゴグリフクラッチの方が機能的だと思います。軽快さは損なわれるので、人それぞれ用途や好みに応じて選ぶのが正解だと思われます。

さて骨折が治るまで約6週間と医師から言われており、まだ4週間も残っています。無難に治癒するのを待つしかなさそうです。

コメント

  1. テリオスキッドMT より:

    怪我の回復具合は如何でしょうか?
    骨折は大変ですよね。しかも脚となると。怪我の部分をかばって正常な部位に負担を掛けてしまいます。
    当方は肉離れ程度しか経験が有りませんが治療は大変でした。脚は厄介です。
    早く、車が負担無く運転出来るようになると良いですね。テリオスキッドも御主人様の復活を待っていることでしょう。ご自愛ください。

    • ささぷりん より:

      テリオスキッドMTさん
      ありがとうございます。足の小指側の骨折だったので、体重は親指側にかけながら歩いてました。家の中でトイレに行く程度であれば杖無しでも生活できたので、昔、かかとを骨折した時に比べれば生活は楽でした。おっしゃる通り、怪我をかばいながら動くと他の部分に負担がかかり、体中のあちこちが痛くなって大変でした。

      一ヶ月経過したので整形外科でレントゲンを撮影して状態を確認して貰いました。骨折部位の回復は6割程度と、体重をしっかりかけられるまであと2週間の見込みです。もう暫くは変な歩き方で生活するしかなさそうです。先日から杖無しで屋外も歩いています。

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