アマチュア無線の魅力について考えてみた~まだ届かないアマチュア無線免許状を待ちながら

昔やっていたアマチュア無線のコールサイン復活を決めて書類等を揃えて電子申請をしたのが約一ヶ月前。現在総務省側で立て込んでいるのかなかなか審査にならなくて、手数料の納付も速攻で処理したのに、書類審査(問題なし)が終わったのがつい先日。

返送用封筒は先々週に送っているのでそろそろ届いても良いのではないかと思っているがまだ届かない。(ちなみに申請書の審査は一発で通っているので修正とかで手間取っているわけではない)

追記(2020/03/15)
ようやく免許状が届きました。ちょうど申請をしてから一ヶ月で免許状を手にすることが出来ました。申請する時に思っていたより日数がかかりました。もっと合理化してちゃっちゃと処理できる様にすればいいのに・・

イライラしながら待っても仕方ないので、気長にこういう手続も含めて「楽しむ」のが今どきのアマチュア無線の正しい楽しみ方じゃないかと思うように頭を切り替えている。そう、日常には全く必要のないアマチュア無線である。日常は携帯電話があれば誰とでも会話やメールのやり取りができる時代なのだ。

今になってアマチュア無線の魅力って何だろう?

これだけ携帯電話とインターネットが普及して情報収集に困る事がなくなった現代において、アマチュア無線の意義ってあるのか?と思う人も多いと思います。「アマチュア無線」なんて変わり者の趣味だろうと思う人もいるでしょう。そこで敢えて現代のアマチュア無線の魅力について記してみます。

災害時でも使える(Point To Point通信)

最近のアマチュア無線ではインターネットを中継路として介した通信も出来ますから、高知に住みながら東京にある無線機から電波を出すことも技術的には余裕で可能です。しかしそういうのを抜きにして基本的な原理に目を向けると、無線機~無線機(受信機)の1対1(多)の通信は「電波が伝搬される範囲」であれば通信が出来ます。

一方、携帯電話の場合は中継機(基地局)を介するのがシステム的な仕様なので、基地局のトラブルに影響されて全端末が使用できない(麻痺する様な)脆弱さがあります。携帯電話には複数の基地局とそれを繋ぐネットワーク「インフラ」が欠かせません。

しかしアマチュア無線のPoint To Point通信は中継機を介さないので「電波が届く範囲」に通信は限られますが「インフラ」は要りません。電源でさえ容量大きめのバッテリー(車のバッテリー等)を備えておけば停電時でも数時間は余裕で運用出来ます。

アマチュア無線は災害等の非常時に誰か助けを呼びたい(もしくは助けを呼んでいる人の声に気づきたい)という用途に使えます。携帯電話は携帯電話だけでは通信が出来ませんから災害時に基地局がダウンすると無力ですが、アマチュア無線は災害時でも電源が確保できれば電波は飛ばせます。そしてそれを誰かが受信してくれる可能性があります。

最近はリチウム電池のおかげでジャンプスターターも高性能化されていますから、車で携行するのと同様に「非常用」に備えておくと安心です。もちろんケーブルさえ作っておけば無線機の電源としても使えます。

色々な無線機を選べる(レトロクラシックな機種~最新の技術まで)

個人的には新しい技術に興味があります。無線機~インターネット~無線機というインターネット回線を通した先にある無線機を遠隔操作する方法で、通常の通信ではありえない遠距離通信ができる時代ですから、それを体験しない手は無いと思っています。

しかし、一方で「古い無線機(ビンテージ)」を使うのも楽しみの一つだと思っています。私にとって初めて買ってもらった無線機はまだ手元にあります。もう30年位前の古い無線機です。当然買ってもらった時は最新機種でした。

就職して仕事が忙しく無線機を使わなくなってからもキチンと保管しておいたので、ゴム等の劣化部品は取り替えてやる必要がありますが、現在でも機能的にはしっかり動作している様なのでまだ使えます。あとは正式に許可を受けてやれば合法的に電波を飛ばす事ができます。

現在はインターネットを通じて、免許の手続きを総務省(総合通信局)を相手に「電子申請」で行えるので、一見難しくて面倒くさそうな手続も「楽しみ」の一つにすることが出来ます。目的によっては電波法を参照しなくてはならない場面もありますし、読みづらい法律の記述をあちこち読んで理解し根拠としなくてはならない場合もあります。しかしアマチュア無線従事者(免許を持っている人)はこの課題の最初は受験科目によってクリアしていますから、もう少し突っ込んで調べるだけで解決できます。

融通のきかない役所を相手に電子申請でやり取りできる現代は非常に恵まれています。昔は電話で問い合わせるにしても長距離電話で課金が気になっていました。今は定額料金で電話もかけられるので、通話料も気にせずに電話で問い合わせられますし、電子申請であれば時間の制約を受けることも無く夜中にでも手続きが出来ます。(役所の応対は当然平日の9時~17時の世界です)

非常に古い無線機や、自作の無線機を使うことを目標にする人もいると思います。手続きには色々な根拠資料の提出が必要になるかも知れませんし、場合によっては実測で性能をクリアしている事を証明する手段もあります。最初はだめだと言われたことを技術的根拠を積み上げて克服していくのも楽しみの一つです。

宇宙飛行士との通信(子供たちのために)

現代においては宇宙飛行士がシャトルに搭乗して宇宙に出て色々な研究活動をしていますが、その余暇にアマチュア無線機を使って宇宙から地球上の子供達と通信をしてくれるという活動があります。未来を担う子どもたちがエンジニアや研究者として育つためには夢や目標が重要です。アマチュア無線という手法を通じてそういう育成を試みるのは個人的には大賛成です。最近だとケンウッドの無線機(宇宙仕様)が搭載された様です。

こういう活動を通じて、子供達が技術に興味を持ち、それぞれ適正を持つ子供が宇宙飛行士に育つのも夢があると思います。そのためには少なからず大人の手助けが必要です。せっかくのチャンスがある訳ですがその環境を整えて利用する事ができるのもアマチュア無線家の特権です。

自身の無線技術のスキル向上(理解を深める)

無線技術とは直接は関わっていない現在の仕事ですが、設備としては業務用無線が備わっており、それには某無線機メーカー等が関わっています。その人達と話をする時に、こちらが素人であれば適当に言いくるめられる事もあるかも知れません。

しかし一定以上のスキル(知識、経験)を備えていれば、協議する際にもこちらの言い分を的確に伝えられますし、根拠となる電波法を知っていれば言い逃れは出来なく出来ます。無論相手を攻める為ではなくお互いが合意できる部分を協議するのが目的です。その意味では私にとって意味のある(仕事に通じる)行いがアマチュア無線です。

最近の技術ではドローンの進化が凄まじいです。当然遠隔操作や映像の伝送のために無線は欠かせません。航空法や電波法もドローンに適用すべき項目が新たに追加されています。ドローンは一例としても、もはや無線技術は欠かせない(当たり前)時代だと思います。

ドローンと遊ぶアマチュア無線 (HAM & ACTIVITY)

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JF7ELG 木幡 栄一, JE1KUC 深山 武, JA7THE 遠藤 和彦
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若手(子供)の育成のために

うちには子供がいませんので我が子をエンジニアに育成すると言うことは出来ませんが、将来的に縁があって子供と関わる機会があるかも知れません。その時に自分の持っている知識や経験の一部を子供に伝えたり、育成のために知識を使うことができれば、より意味のある人生だと思っています。

既に現代においては、無線の技術は「当たり前」になりすぎていて、見えない部分は誰かがやってくれるのが当たり前になっています。しかし世代交代は必ず起こるわけで、若手の育成なくしては技術は継承されずまた進化も有りません。

そういう若手(子供)を育成する機会が将来あるかも知れないので、自分のスキルを向上させる事は自分にとって財産だと思っています。つまり私にとってアマチュア無線を今どきやる意味は有ると思っています。

今存在しないアイディアを実現させるために

IoTという言葉を結構目にする様になりました。Raspberry Piを始めとした安価で信頼性もあり、柔軟にカスタマイズできる機器を使って色々なセンサーや機器を制御する事も手軽にできる様になりました。

便利な世の中になりましたが、しかし不便な事も多々あります。ふとするとそういう不便を感じながらも「しかたない」と受け入れてしまって流していることがあります。そういう不便を少しずつ解決していくソリューションは実は非常に面白くて、そういう場面で活躍するのも実は無線技術は欠かせません。多くの場合無線(コードレス)の技術が必要だからです。

そういう目的の場合、無線は単なる伝送路をコードレスにするだけの用途だったりするのですが、無線を日本国内で使用するということは、電波法を意識しなくてはなりません。アマチュア無線でその辺りを常識化させていれば、IoT機器と無線の組み合わせでも、なんら問題なく斬新なアイディアを具現化できる可能性があります。まだまだ不便は沢山あるしもっと便利にできる世の中の生きにくさはあります。

繰り返しになりますが、無線は今の時代欠かせない技術です。アマチュア無線はその実験、学習の教材として最適だと思います。アマチュア無線を使うのが目的ではなく、そこから発展的になにかに繋がる。そう思えている私には「無線技術」は抑えておきたいスキルだから、今あえてアマチュア無線を再開させたのです。

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