プリンストンDrobo 5Cの拡張計画レビュー~既存HDDから段階的に容量を増やせるBeyond-RAID

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先日購入したプリンストンDrobo 5Cをある程度触ってみて概ねBeyond-RAIDの構成がわかってきたので、既存の4TB HDD✕2個に入っているデータを移行させた後に、RAIDに加えて最大に拡張することにしました。

Dorobo 5Cの活用プラン

まず、Drobo本体の他に、4TB HDDを3個新規で購入する事にしました。公式サイトにシミュレーター的な容量計算機能があります。

この3個でBeyond-RAIDを構成すると、単純計算で8TB(実際は約7TB)の容量のRAIDストレージが構成されます。

次に手持ちの4TB HDD✕2個(中にはデータが記録されている)からデータを移行させました。少し余裕があったのでなんとか7TBに収まったのは救いです。

既存HDDの中のデータ移行が終わったら、4TB HDD✕2個はフォーマットしてから、Droboに追加してRAIDストレージを拡張させました。単純計算だと16TBですが実際は14.52TBになりました。

ざっくり言えばRAID-5相当の容量が確保出来ますが、RAID-5で5個のHDDを使うには最初から空っぽのHDDが5個必要です。しかしBeyond-RAIDのおかげで段階的な拡張が出来ました。

最終的には、4TB HDD✕5個を使ってBeyond-RAIDで段階的に16TBまで拡張出来た訳です。

複数個のHDDに分かれて探しづらい不便が改善された

今までの使いかたとしては、作業する時に目的のデータが保存されている4TB HDDをスタンド型USBアダプタに差し替えていました。実際には他にも3TBや2TBのHDDがあり、スタンド型USBアダプタに差し替えていたのでファイル管理がやりづらい面が有りました。場合によっては別のHDDにも同じファイルをバックアップしていたりして無駄に冗長化していたりする訳です。分類もしづらいですし。

しかし、Dorobo 5Cのおかげで複数個のHDDを一つにまとめて14.52TBのRAIDストレージが手に入ったので、集約して簡単にフォルダ分類で管理する事が出来る様になりました。

複数の物理的なHDDを論理的に1個の大容量ストレージとして使えるため、見通しがよくなりファイル整理も非常に楽になりました。NTFSなら現実的なサイズであれば(金銭的な意味でも)容量に上限なしと思っても良いですからこれは便利です。

もちろんDoroboでなくても複数のHDDを一つの論理的なボリュームとして使用することは出来ます。しかし計画的にRAIDを組んでおかないと容量が足りなくなった時には手詰まりとなります。その点、Doroboはより大容量のHDDに1本ずつ交換して行くだけで拡張させられます。これが最大の魅力です。しかもHDDの容量は統一する必要がありません。

PCの使い方にもよると思いますが、私の使い方だとにデータは増えていく一方なので、ストレージ容量を後から拡張出来るのは非常に便利です。どこかで整理するにしてもこれくらいのサイズがあると非常にやりやすくなりました。

もちろん大容量ストレージは、故障するとデータロストの危険性があります。その意味では一種のRAID構成になっているので、1個の大容量HDDよりは冗長性を持っているため安心だと思います。今後使っていく内にHDDの不具合が1個ずつ起きる可能性があるので、有事の際に交換出来る様にスペアを保有しておく必要はあると思っています。

HDDの選定については、あまり意識していなかったのですが、確認してみたところ5本全てがWD40EZRZで統一されていました。個人的にはWDのHDDはハズレをほとんど引いたことが無いので気に入って使っています。逆にSeagateは何度も痛いめを見たので選ばない様にしています。運はあると思いますけどね。

HDDは必ずCMR方式を購入すること!

なお、Drobo 5C(Beyond RAID)で使用できるHDDについては製品仕様ページに記載されていますが、CMR方式に限られています。SMR方式のHDDはサポートされていないのでHDDを購入する際には要注意です。うっかりSMR方式のHDDを買ってしまうと使えないので注意しましょう。

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