多田水産:須崎市~「かわうその里すさき」道の駅内にあるカツオの藁焼きタタキが美味しいお店

お勧め

美味しいもの食べてきた(日高村)

今日は立て続けに記事をエントリーしています。美味しい食べ物店をはしごして来たのでネタがあるのです。記憶も感覚も旬な内に記事にしておこうかなと思いまして、頑張って記事を入力している次第です。

先に記した記事のとおり、午前中は通院で、お昼からかみさんを車に乗せて高知市(自宅)~日高村~佐川町~須崎市(道の駅)というルートを通ってきました。テリオスキッドは高速走行があんまり得意では無いと思っているので(快適ではないし楽しくない)、一般道でトコトコ走らせながら、マイペースで須崎市を目指します。片道一時間程度なんですけどね。

お昼ごはんは、日高村の「とまとと」で、いわゆるスパイシーなトマトカレーを食べて来ました。お腹いっぱいです。その記事は別に記しています。日高村特産のシュガートマトを使った料理はとても美味しかったので是非訪れてみて欲しいです。

お昼ごはんも食べたので、後は車でトコトコと須崎市を目指して走らせるのみです。急いでもお腹の加減が間に合わないので安全運転で1時間かけて須崎に行くことにしました。

日高村から須崎市を目指す

日高村から西方面に進むと佐川町があります。「しまむら」とかが建っている場所が道路の分岐点になっており、北上するルート(越知町・仁淀川町方面)と南下するルート(須崎市方面)に分岐します。今回は須崎市に向かいたいので南下するルートを選びます。

この道路は初めて通ったのですが、山越えする感じになりますので山道をクネクネと走らなくてはなりません。とは言ってもそんなに標高が高いわけではないので知れています。途中に狭い道や工事中の区間もあるのでちょっと注意が必要ですね。(ドラレコに動画が記録されているな・・取ってきて動画にするかな?)

それはさておき、道なりに進み道路標識で「四万十市、須崎市」方面へ勧めば国道56号線に合流できます。ここからはいつも通っている道なので間違いようがありません。R56になってからはすぐ近くです。目指すは「道の駅須崎(かわうその里すさき)」です。

途中から雨が強くなってきたのですが、テリオスキッドでの走行はいつも夜間なので、日中の明るい状態であれば雨天走行もあまり苦になりません。交通ルールを守ってペースを乱さず目的地をめざします。

やっぱり美味しい多田水産の藁焼きカツオのたたき(須崎市)

本当に美味しいカツオのタタキをかみさんに食べさせておく必要があると思って、久礼にある「黒潮本陣」に連れて行ったことがあります。その時の反応はやっぱり「全然魚臭くない!美味しい!香りがいい!」と大評判でした。目の前で藁焼きしてくれる豪快さに感動していたのも大きいと思います。

多田水産のカツオのたたきが美味しいという事は前から知っているので、久礼まで足を伸ばすのはちょっとキツイな(翌日四万十市に行くためにまた同じ道路を通るし・・)と、須崎市までなら高知市から一時間弱なので有りだと思い、カツオのタタキを食べに行かないか?と誘って食べさせました。

同じ久礼で水揚げされたカツオですから、やはり美味しいという評価は同じで、目の前で藁焼きしてくれるところに感動していましたし、良質なカツオを食べられると満足度は高い様です。

今日、かみさんにとって二度目の多田水産の藁焼きかつおたたき。最近の多田さんは、「アニサキス・ボールペン」でTwitter界隈を賑わわせてくれており話題になっています。仕事(商売的にも)に真摯でユーモアも持ち合わせているところが個人的に好感です。残念ながらボールペンは売り切れでした。見てみたかった。

さあ、かつおのたたきを食べよう!

道の駅について少しお土産等を物色。消費期限が迫っているお土産が半額セールとなっていたので自己消費用として購入したりしました。お得におやつが買えてラッキーでした。

少し時間も経ったので、お昼に食べたカレー腹も落ち着いて食欲が湧いてきました。なにしろここのタタキは美味しいという事を知っていますからね。前回来た時は食後時間が経ってなくて軽く食べる程度で良いだろうと、一人前500円(6切れ)を二人で分けながら食べましたが、今回は一人で一人前を食べることにしました。

一人前500円を高いと見るか、安いと見るか?これは人それぞれの価値観によるとも思いますが、例えばスーパーマーケットでカツオのタタキが販売されていて高知市内では398円とかで販売されています分量的には同じ程度かも知れません。

しかし、質が違うのです、味が違う、身質が違う。本当に美味いものを500円で食べられるというのはお安い。高知出身の私が子供の頃から食べてきているカツオのたたきでもこのレベルのはなかなか食べられません。

ちなみに親父は料理人でしたし、親戚は釣りが趣味でしょっちゅう新鮮な魚を食べさせてもらって育ちました。それでもカツオは難しい魚なのではないかな?と思えるほどにこのタタキはレベルが高い(美味しい)。これだけ美味しいカツオはなかなか食べられないと思います。

子供の頃には祖父母の家の庭で、一斗缶でワラを燃やしながらカツオのたたきを焼いた覚えもあります。アレはアレで美味しかった記憶がありますが、プロの技にはかなわないところがあると思います。

多分、県外の人の目線からイメージすると厚く切っていると思います。ただしこの傾向は高知県の中心(高知市)から離れる田舎の方ほどそうなっているんじゃないかと思います。四万十市や宿毛市も非常に厚く切ります。高知市内のちょっとした料理屋さんのはここまで厚くない・・

ちょっとこじゃれた感じのお店だと上品さをもたせるために、少し薄めに切る傾向がある様です。なのでこの豪快さと繊細な風味を味わうには本場のタタキの作り方を守っているお店でないと食べられないと思います。

なぜこの厚みが必要なのか?というところは、食感にあると思います。厚みのあるたたきを食べるから噛んだ時の食感がダイレクトに来ます。薄っぺらいたたき、刺し身ではこうは行きません。

まずカツオを藁で豪快に焼いているので軽くスモークされた様に香ばしい香りがまとわりついています。これを口の中にいれると燻香が口腔、鼻腔内に広がります。藁焼きする理由がここにあるのです。

そして薬味の働きも重要です。にんにくは相乗効果で旨味を増しますし、食感と香りを広げる玉ねぎスライス、ネギも重要です。そしてつけダレ。これらが組み合わさって一つの料理となっている訳です。

私自身、魚は良い状態であれば刺し身で食べたいタイプです。カツオに至っても同じで良い状態のものはタタキにするのは惜しい(もったいない)と思っていました。

しかし本当に美味しいタタキを食べて考えを改めました。良い状態のカツオをタタキにすると、更に美味しくなると今は思っています。刺し身は料理人の腕が同じなら素材によって違うものです。昆布締めをするとかそういうのもありですけど。

鮮度命の素材であれば工夫の余地がありません。しかし藁焼きタタキは、藁で焼くことにより燻し香の追加と食感の変化、薬味との相性等工夫の余地があります。素材が最高レベルならそれを調理することで更にレベルアップが可能だと今は思っています。タタキは料理であり調理だと思うのです。魚臭さを隠すための調理法だとも言われますがそればかりでは無いんだなと学習しました。

観光客から料理の評価が高い理由

県外暮らしが長かった私としては、高知の海鮮はレベルが高いと評価しています。がっかり名所の「はりまや橋」は期待を裏切ることで有名ですが、こと食べ物に関してはレベルの高さは全国でもトップレベルだと思っています。もちろん人それぞれの好みがあるので万人に通用するとは思っていません。

これは程よく田舎だということが起因しているからだと思っています。どことは言えませんが社員旅行で訪れた県外の観光地で、海鮮市場なる場所に立ち寄って食事をした事がありますが、「高い」、「まずい」、「鮮度悪い」の三拍子が揃っていました。更に「選択の余地なし」も加わっていて、気候的に冷え込んで寒いのに冷たい料理しか無いとバカにされた様に言われ、二度と行くか(来るか)という経験をしたことがあります。

これは観光客相手だから成り立つ商売で、地元民は絶対に寄り付かないでしょう。しかし高知県には観光客だけを相手にする様な場所は皆無と言って良いのではないでしょうか。地元民すら来ない場所は観光地として成り立たないというのが高知の観光地としての常識で、結果的に地元民が立ち寄る店に観光客も訪れる。よって満足レベルが高いという状態を維持していると思います。つまり田舎では美味しく無いお店は継続できません。

須崎市に立ち寄ったら是非食べてみて

須崎市の位置は、高知市よりは西寄りですが、土佐久礼(須崎市から更に30分程度かかります)ほどは遠くありません。更に四万十市は土佐久礼よりまだ西側ですから一時間以上かかります。

高知市から西側で言えば、須崎市は土佐市の次に近い市になります。県外観光客はまず高知市を訪れると思いますが(空港の関係で)、観光バスなどで移動する際には須崎の道の駅にも是非立ち寄って欲しいですし、立ち寄る機会があったら是非この美味しいたたきを食べて欲しいです。(余談ですが「鍋焼きうどん」もオススメです)

ただ、かつおには旬があり、初鰹、戻り鰹、その他詳しい事は分からないですが味が落ちる時期もあるそうです。それでもなるだけ良い状態のものを食べさせてくれるプロがいるお店があるのですから、是非とも美味しさを満喫して欲しいものです。

私は、戻り鰹の季節になったらまたかみさんを連れて食べに行こうと思っています。だってせっかく高知にいるのにこんな美味しいものを食べないなんて損じゃないですか。たたきの他にもハランボやチチコ、沖うるめなんかも売ってたし、美味しい食べものがここに集まっているんだから活用しない手はありません。地元民にも愛される道の駅っていいですね。

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