ZOOMミーティングサービスは心配(信じて良いのか?)
個人的にPCでのミーティングサービスでZOOMはちょっと不安というか、運営会社的に大丈夫なのかな?という疑問があり敬遠していましたが、勤務先では有償ライセンスを年間契約してガシガシ業務で使っています。そういう訳で一応使い方とか把握しておかなくては仕事にならないのでそうも言ってられないなと言うスタンスです。
でも、自分のWindowsパソコンにはあんまりインストールしたくないなという気持ちと、プライバシーにかかわる用途には使わない様にしようと思っています。どうってことない用途、もしくはセミナーなんかの受講(視聴)に限定して使えれば良いかなと思っています。一応自衛しつつ必要以上には心配しないことにしました。
debian環境にZoom Clientをインストール
そこで我が家ではdebian GNU/Linuxの出番です。スマートフォンにもアプリをインストールしたくありませんので比較的容易に構築しなおせるdebian環境で試してみることにしました。
LinuxならサクッとPC環境を構築出来て、使い捨てできるので、Zoom Client for Linuxを使って即席にミーティング環境を準備するため検証してみました。
私はdebian GNU/Linuxを使う場合はLive版を好んで使うので、インストールするのもLive版を起動してからインストールしています。とりあえずZoom Clientの動作検証なので、Windows上で動いているVirtualBox上でdebianを動かして、Zoom Clientをインストールしてみることにしました。
Zoom Clientは公式サイトでLinux版が提供されています。ここは評価すべき点だと思うので記しておきますが、Ubuntu、debian、Mint、Oracle、CentOS、Redhat、Fedoraが選べます。これだけのLinuxディストリビューションに対応しているのは素晴らしいと思います。
なお、32bit版はバージョン的に既に停滞している様で古いバージョンを使う事になります。64bit版なら新しいバージョンで機能的にも最新に対応する様です。
Linux版のZoom ClientはLinuxでWebブラウザを使ってアクセスすればダウンロードページにアクセス出来て入手できますが、WindowsからアクセスするとOSが自動で識別されてLinux Clientは表示されない仕組みになっているので下記URLから指定して確認しました。
基本機能しか使わないので32bit版を検証
私はdebian GNU/Linux 11.6 32bit Xfceを使うことにしました。現時点最新のdebianです。まずサクッとVMにdebianをインストールしてSynapticからアップデートをかけました。次にWebブラウザでdebianの32bit版のzoom Client Ver.7.7+のdebパッケージをダウンロードしてインストールしてみました。
ここだけは仕方ないのでターミナルからコマンドを入力して実行します。
# dpkg -i zoom_i386.deb
Code language: CSS (css)
すると依存関係で必要だけど足りないパッケージがあるという旨の警告が表示されました。どうやら3つのパッケージが足りないみたいです。
- libgi1-mesa-glx
- libegl1-mesa
- libxcb-xtest0
Synapticからこの3つを追加しようと起動したところ、パッケージに破損が見つかったとの表示がされたので、「破損パッケージの修復」を実行すると、足りないパッケージ3つが自動でインストールされました。恐らく依存関係をaptで自動解決してくれた様で、コマンドを打ったりする事もなく解決してしまいました。
Zoom Client for Linux (debian 32bit)がインストール出来た
プログラムメニューにもきちんと追加されたので起動して、Zoomアカウントでログインしてみると無事にZoom Clientが起動しました。残念ながら32bit版は古いバージョンなので日本語化は出来ないみたいです。言語切替に該当する設定項目が見当たりません。
でも、LogicoolのWebカメラも、Webカメラに内蔵のステレオマイクも動作しました。受話に関してもスピーカーが正しく動作して音声が明瞭に聞き取れました。
そして肝心のZoom Meetingも大丈夫そうです。
VM上での動作検証なのでキビキビ動くという状態ではありませんでしたが、そつなく動いているという感じで思ったほど動作は重くありません。ネットワーク環境さえ問題なければこのまま使用できるレベルではあると思います。想像では画像がカクカクするかなと思っていたのですが。
Linux版Zoom Clientは使えそう
実際、Android版やiOS版など、Windows版以外のマルチプラットフォームで使われているミーティングサービスなので、Linux版だからと言って特別なことはなさそうです。マルチプラットフォーム対応のクライアントアプリを公式で配布してくれているのは評価ポイント高いです。ちょっと見直しました。
残念ながら32bit版はZoom Clientのバージョンが古いので先進的な機能に制限がありそうですし、日本語メニューにできなさそうなのは惜しいですが、ネットミーティングが出来れば事足りるものですから、Zoomミーティングアプリを使ったことがある人ならば英語メニューでも実用性に支障ないんじゃないかなと感じました。
これでまた一つ、debian GNU/Linuxを活用できる用途が増えた感じです。着実に活躍の場面が増えてきてLinuxいいですね。もはやWindowsに縛られる場面も少なくなってきたと思います。個人的にはMicrosoft社の近年のやり方には反発心を感じているのでWindowsはあまり使いたくありません(できれば完全にLinuxに移行したい)。
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