さくらインターネットは非常に健全なサービスを提供してくれる会社だと評価しているので、さくらVPSは5年以上は気に入って使い続けているのですが、長年使い続けているDebian GNU Linuxによるサーバー環境が先日壊れました。
Webサービスをはじめ、SQLやSSHすらも応答しなくなり、やむなくコンソール(さくらVPS管理パネル)から強制リセットをかけました。負荷が異常に上がっていて応答しないのでもう強制リセットをかけるしか無かったのです。
そして恐ろしいメッセージが。grub rescueというコマンドプロンプトの表示。GRUBが壊れたんかと思って調べてみたのですが、GRUBがファイルシステム(/bootとか)を認識出来なくなっている様でLinuxが起動出来ない状態でした。
以前からバックアップを取らなくてはならないなと思いながら、一部しかバックアップの仕組みを入れていませんでした。長年書き溜めたブログもふっとんだかも知れません(悪あがきしてリカバリーを試みますが)。
GRUBコンソールから調査したところ、/bootをはじめとしたディレクトリが読めません。OSを起動出来ない時点でもはやクラウドサービスは手も足も出ないので、さくらVPSのカスタムOSを起動してインストーラーメニューからレスキューモードによるリカバリーを実行しようとしたのですが、やはりファイルシステムが読めないらしくリカバリー出来ません。
奥の手で勝手ISOファイルをFTPで送り込んでOSを起動。ライブOSを起動したかったので、Ubuntuを選んで起動させてさくらVPSのファイルシステムをチェックしたところ全く読めず。fsckを実行して修復を実行したところ修復が終わりました。しかしやはりファイルシステムの中身が読めません。GRUBがファイルシステムを正しく認識出来ず起動することが出来ません(出来るハズがありません)。
こうなると、もはやファイルシステム(ext2)を丸ごと手元にバックアップして、修復ツール等で調査してみる以外方法がありません。論理破壊なので上手く行けば破壊されたパターンから修復に成功するかも知れません。
Clonezillaを使ってローカルに立てたSSHFSにでもイメージをバックアップしようと思っています。しかしさくらVPSのストレージは約100GBあります。100GBのディスクイメージをネット経由でバックアップするのは結構難易度が高いかも知れません(途中でネットが切れるとか)。
ほぼ諦め前提でバックアップを試みようと思っていますが、ローカルにSSHFSサーバーを立てる準備からしなくてはなりません。週末に勝負をかけたいので金曜日の晩にでも仕込もうかなとか考え中。
日頃からバックアップは本当に取っておいた方が良いです。
はてなブログもバックアップは取れますので、過信せずに備えていこうと思います。
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