コンデンサーマイクを購入する
ローランドのオーディオインターフェース(Rubix22)を購入してDTM用途だけでなく汎用的にスピーカー出力とマイク・ライン入力が使えると思ったので、コンデンサーマイクの購入を検討する事にしました。調子が悪かったロジクールのWebカメラ(C920t)の修理が完了した事も関係しています。
今年はコロナ禍のせいで自宅ワークを余儀なくされることもありました。以前は数ヶ月に一度、仕事関係者が休日に集まって会議をしていたのですが、今年はそれを自粛してビデオによる自己学習的な方法で代用しています。職場の環境もコロナ禍で変わらざるをえない状況です。
今後はリモートでの打ち合わせ等が発生する可能性が高いです。今のうちに自宅のリモート会議環境を整えておこうという狙いもあります。(自己満足的な要素もありますが)
オーディオインターフェースは持っている
PCにオーディオインターフェース(Roland Rubix22)を接続しているので、このオーディオインターフェースに接続出来るマイクにすることにしました。どうせならファンタム電源に対応しているコンデンサーマイクにしようと思いました。
お手軽さではUSBポートに接続するコンデンサーマイクだと思いますが、USBポートも節約したいし、PC上でのオーディオデバイスが煩雑になるもの嫌なのでオーディオインターフェースを介したものに集約したかったというのも理由です。
marantz MPM-1000を購入
購入価格からして高級品ってわけには行きませんのでパッケージはショボいですが、ファンタム電源仕様のコンデンサーマイク(ショックマウント付き)がこの価格で購入出来るのだから幸せだと思います。昔にDTMやってた頃にはこんな気軽には買えなかった。
今後、ナレーションを自分の声で入れたりするのにも使えると思うので買ってよかったです。
marantz MPM-1000付属品
本体の他に、ショックマウント、デスクトップスタンド、XLRケーブル、ウィンドスクリーン(スポンジ)が同梱されていました。
三脚構造のデスクトップスタンドは個人的には使わない(使えない)と思います。コンデンサーマイクの感度が高すぎて机の音をコトコトと拾っちゃいますからね(ショックマウントだけでは吸収できなさそう)。机から離れられるなら用途も見えてきますが。
幸いというか私はBOSEスピーカー用のスタンドを持っているのでそれに固定しちゃいます。ネジのピッチは問題なく合いました。(ネジピッチ変換アダプタが使われているので音楽用スタンドの2サイズなら適合すると思われます。)
私は持っていませんが、ブーム式スタンドがあればもっと柔軟なセッティングができて便利に使えると思います。楽器演奏しながらボーカルも録りたいとか言う場合はうっかりマイクに触れてノイズが入ってしまうなんて事も対策しておきたいので必須になって来ますね。
MPM-1000の仕様について
このコンデンサーマイクはカーディオイド指向性を持っています。指向性の特性については付属の取説に記載されています。図によるとマイク後方の音は拾いにくくなっているのがわかりますが、マイクのどの向きが正面なのかハッキリしなくてどこを基準にすれば良いのか?が謎でした。
実際に試してみるとmarantzロゴが印刷されている側が前面(0度)の方向だと思われます。ロゴと反対側から喋ってみてもあまり拾ってくれません。ロゴがある側を音源に向けて声をだせばキレイに拾ってくれます。
このマイク特性が有効で、マイク背面に設置したスピーカーからの音を拾いにくくなっていて、キチンと考えてセットアップすればハウリングも起きなくてリモート会議等の用途にもスピーカーとコンデンサーマイクの組み合わせで使えちゃいます。コンデンサーマイクの高感度さを活かせて快適です。ヘッドホンを使えばもちろん安心ですが。
用途によってはポップガードも欲しくなる
ボーカルレコーディングとかで使っているポップガード(ブレスガード)は付属していません。歌を歌ったりする場合は息(ブレス)が影響するので必要かも知れませんが、私の用途ではナレーション的なことを録音したり、リモート会議で使ったりする程度なので今は不要だと思っています。必要になったら買い足せば良いと思います。
ファンタム電源について
marantz MPM-1000はファンタム電源仕様(9~48V)のコンデンサーマイクなので外部電源が必要です。ファンタム電源を供給できる装置が無いと使用できません。私が使っているRoland Rubix22はマイクへのファンタム電源供給に対応していますので使うことが出来ます。
有名なSURE SM-58等の「ダイナミックマイク」は外部電源が要りませんが、「コンデンサーマイク」は何かしらの方法で電源を供給する必要があります。これを規格したものをファンタム電源と呼んでいる様です。
「ダイナミックマイク」は磁石とコイルの組み合わせで微弱な電気を発生させて利用しますが、「コンデンサーマイク」は供給された電圧をマイク素子(コンデンサー)が空気変動により静電容量を変化させることを利用して音に変換しているので動作原理が根本的に違います。原理的にコンデンサーマイクの方が繊細な音を拾いやすいですが、ファンタム電源が必要、構造的に衝撃や高温多湿に弱いという弱点があると言われてます。
しかしこの性能でこの価格まで降りてくると業務目的ではなくてもコンデンサーマイクを使いたくなります。だって感度やS/N比が全然違いますからね。自宅専用で持ち歩くわけでも無いので衝撃で壊したりするリスクもほぼありませんし。それで買ってみることにしました。
録音してみたらやっぱり音がキレイ
お試しにRoland Zenbeatsを起動して、Roland Rubix22からファンタム電源48Vを加えてマイクからの音を録音してみました。Zenbeatsの入力設定はもちろんRubix22を選択しておきます。録音出来るアプリがあれば何でも良いと思います。
録音したものを再生して聞いてみるとやっぱりダイナミックマイクとは全然違う質の音ですね。呼吸の音まで録れている感じです。S/N比を高く取れるのでノイズ面でもかなり有利です。業務用では無いので私の用途ではこれで十分です。私が使っているRubix22はグランドラインを浮かすことができるのでノイズ面でも有利です。これを使っちゃうと簡易なUSBコンデンサマイクは使えなくなってしまいますね(もちろん手軽さは比べられませんが)。
これでリモート会議に呼び出されたとしても、Webカメラ(OK)、マイク(OK)、スピーカー(OK)と環境が揃ったのでバッチリです。後はリモート会議システムにZOOMとかTeamsとか何を使うかによります。それはリモート会議に招集されないとわかりませんので検証は先の課題に残しておきます。
元々、MPM-1000を購入した理由はRubix22でちょっとした楽曲をつくる際にガイドとなる声をそれなりに良い品質で録りたいと思ったからです。説明動画を作った際のナレーションにも使えて便利です。
やはり繊細な音を拾ってくれるので、オーディオインターフェース、マイクのセットはPCの外部機材で揃えたいものです。一般的なノートパソコンにはWebカメラ、内蔵マイク、内蔵スピーカーが組み込まれているものがありますが残念ながら音質(ノイズ)はひどいものです。
また最近のノートパソコンは内蔵マイクはおろか、マイク入力ジャックすら省略されている機種も増えてきた様です。はなからオーディオインターフェースをUSB外付けにする考えなのでしょうか?ノートパソコンで作業するなら尚更オーディオインターフェースが欲しくなりますね。
色々な周辺機器が選べる
もちろんこれらの機材は初心者向けのローコストなものから、プロでも納得できるレベルのものもありますのでピンキリです。AG03は必要と思われるインターフェースが揃っていてリアルタイム配信用途などでは定番です。
ベリンガーは仕様の割に価格が抑えめです。音質面で若干劣ると評価されますが高品位な音楽作品の制作を目的としなければ十分でしょう。例えばデモ音源の作成なんかには十分だと思います。
スタインバーグのオーディオインターフェースは性能と価格面でコスパが高いのでイチオシです。ヤマハが製造しているので機能と性能と価格のバランスが非常に良く信頼性も高いです。
Steinberg スタインバーグ 2×2 USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR22mkII
スタインバーグよりはおすすめ度が下がりますが、個人的にはRubix22も使っていて音質的にも満足しています。機能的に少し劣るけど価格的に少し高いのはローランドブランドのせいかな?音質はスタインバーグに比べると明るい印象がします。(ローランドっぽい)
5,000円台でこの性能のファンタム電源仕様のコンデンサーマイクが買えるとは良い時代になりました。マランツのDTM向けコンデンサーマイクは手軽に使えるUSB仕様もあります。バリエーション(MPM-1000U、MPM-2000U)がありますので用途に応じて選んで見て欲しいです。
ダイナミックマイクの定番SM-58です。元気目のボーカルをガンガン録りたい用途なら間違いなしでしょう。繊細な音を拾いたい場合にはコンデンサーマイクに比べると分が悪いですがキャパが広いのでもちろん汎用的に使えます。ギターアンプの音を拾わせたりするのにも気軽に使えますしアウトドアで使ったりする場面でもタフさが魅力です。
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