国道の距離標(キロポスト)をGoogle EarthやGoogle Mapsに表示させる~簡単な方法を見つけたので追記しておく

Google Earth Proに国道キロポストのマーカーを取り込む方法として、道路基準点案内システムから入手したCSVファイルを、awkでkml形式に変換する方法を以前記しました。
ですが、その後Google Earth Proを使っていてCSVファイルを直にインポートする機能がある事に気づいたので別記事として記すことにしました。手っ取り早く道路基準点案内システムから入手したキロポスト情報をマップ上に表示させたい場合は下記リンクをどうぞ。
緯度経度情報は人間にわかりやすい形式と機械にわかりやすい形式がある
こちらの方が断然簡単です。Excelで四則計算の式を扱うことが出来るレベルなら誰でも可能です。
道路基準点案内システムで提供される緯度経度情報は、日本方式の度・分・秒の60進数形式ですが、これを度単位の10進数形式に変換する計算式を使用する必要があります。
YouTubeに動画をアップしましたので、動画で観たい人はどうぞ。
要点を記しておく
以前記した記事にも要点として記しましたが、
・度はそのままの数
・分は60で割った数
・秒は3600で割った数
この三つを足した数値が変換値になります。簡単ですよね。(逆換算はちょっと面倒くさいです)
道路基準点案内システムからダウンロードしたCSVファイルをExcelや、LibreOffice(OpenOffice)などで開いて新たな列を挿入して計算式を入れます。もちろん緯度、経度それぞれに必要です。

そしてCSV形式で保存すれば準備OK。CSV形式には数式は残らないので計算値(実数)が保存されます。
Google Earth Proにファイルをドラッグ&ドロップします。インポートウィザードが走るので緯度と経度の列見出しを指定してやるだけで、後はGoogle Earthが適切に取り込んでくれます。好みに応じてマーカーを選択して見やすくカスタマイズすることも可能です。

地図上にマーカーポイントが無事に表示されたら、マーカーをクリックすると吹き出しが表示されると思います。吹き出しにはCSVに含まれていた付加情報が表示されるので、項目数が多すぎるなら任意に不要な列を削除しても良いでしょう。
この方法は、表計算ソフトが無いと大変ですが、おそらくほとんどの人がExcelは使えると思うので簡単でしょう。
もちろんawkでもサクッとCSVに新たな列を追加出来ます。ポイント数、ファイル数が多くなるとExcelでは辛くなるので、膨大なポイントやアチコチの地域を地図上にプロットするならawkの出番じゃね?と思わずニヤリとしてしまいそうです。
是非awkでも試してみて欲しいです。業務用で全国分を作るとか言う場合でもawkなら一つの処理スクリプトで変換算式を入れるだけで使い回せます。つまり変換ツールを作れます。
これを覚えると表計算ソフトで1ファイルずつ開いて列を追加して計算式を入れる作業が必要とか馬鹿らしくなりますね…😏
重ね重ね記しますが、私は非プログラマーです。単なるインフラエンジニア。awkはCSV処理についてはおそらく最も簡単に(難易度が低いという意味)結果を得られるスクリプト言語です。凝った事をする必要が無いのなら尚更awkを使わないのは損です。
Google Earth Proで作ったKMLファイルはGoogle Mapsのマイマップに読み込ませられます。
いっそのこと全国分の国道のKP情報を、全てGoogle Earth Proに読み込めるKMLに加工してやろうかなとか思えてしまいますが、データは道路基準点案内システム提供者のものなのでそれはやめておきます。
と言う訳で各自で必要なものをダウンロードしてGoogle Earth Proで活用して下さい。わかってしまえば本当に簡単。awkならスクリプトを作ってしまった今となってはほとんど手間はかかりません。
尚、地理院地図にKPを読み込ませる為には直にKMLを作る必要が有るので、やっぱりawkの出番かなと思います。awkのサンプルスクリプトも公開しているので必要な方は以前の記事を参照していただけれはと思います。
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