Linux Mintで古のWindowsアプリを活用する(Wine)〜縮小専用、おーくの友だちが使えた

Linux

Linux Mint Debian Edition 6用にLet’s note CF-SZ6Rを格安で入手して快適に使用できています。しかし、Windows環境で使い慣れたちょっとした便利アプリがLinuxで存在しないのが惜しいです。

そこでWineを使用して、古のWindowsアプリを使えるんじゃないかと試してみたところ、上手く動作してくれたのでまた一段と便利になりました。

Windows11用にもLet’s noteを入手したので、何が何でもWindows用アプリをLinuxで使用したいという訳ではありませんが、使用頻度が高い方のLinux Mintでも使用できるなら便利ですからね。

Wineのインストール

Linux Mintの場合、Wineのインストールは簡単です。

「システム管理」ー「ソフトウェアマネージャ」を起動して、検索ボックスからWineを検索すると候補が現れます。

私はQ4wineをインストールしました。当然なのでしょうが依存関係でWineも自動的にインストールされました。

今回はWinetricksのインストールは見送り

今の所、特殊なdllやframeworkは必要無さそうなので、Winetricksはインストールしませんでした。フォントの文字化けなんかがある場合は必要になるかも知れません。

また、ゲームなんかを目的とする場合はWinetricksが必須になりそうですね(面倒くさそうです)。なるだけWinetricksを使わなくて済む程度に使っていこうと思ってます。

縮小専用とおーくの友だちを配置

私が使いたいのは、画像ファイルを縮小してくれる「縮小専用」と、AwkのGUIフロントエンドである「おーくの友だち」です。これらは昔からWindows環境で良く使用しています。

「縮小専用」はWindowsXP用に開発されたらしくその時代で止まっていますが、現在でも入手可能です。

「おーくの友だち」は、niftyのホームページサービスが廃止となって以来、開発者さんのHPから消えているので(リンク切れ)入手するのが難しいかも知れません。私はお気に入りのフリーウェアはちゃっかり確保しているので大丈夫です。

この時代のこの手の便利ツールは、比較的コンパクトに作られているのでWine上でも動くんじゃないかな?という期待があります。

Q4wineにWindowsアプリ登録

Q4wineに、縮小専用と、おーくの友だちを設定して起動してみました。どうやら起動は大丈夫そうです。Linux Mint上でWindowsの古いアプリが動いているのは若干違和感ですが嬉しい限りです。

縮小専用は普通に使えた

「縮小専用」は画像ファイルを指定サイズに縮小するだけのシンプルなアプリなので、これが使えるとブログに画像をアップする際にとても便利です。UI表示が崩れたりすることもなく使用できました。

JPEG画像やPNG画像をドラッグ&ドロップするだけなのでUIの表示が崩れたりしても機能的に問題がなければOKなのですが、特に問題なく使用できる感じです。

おーくの友だちは若干工夫が必要

以前ほど、おーくの友だちを使用する機会は頻繁ではなくなりましたが、カンマ区切りのCSVデータや、スペース区切りの大量のログファイルなんかを処理させるのに便利です。

肝心のAwkは、「おーくの友だち」の開発者さん推奨の「gawkm115」を使用します。これもWindowsアプリですね。実際に使ってみると文字コードの問題にまず引っかかります。すっかり忘れかけていたのですが処理させるテキストの文字コードがSJISであることが条件だったと思い出しました。付属のREADMEなんかもSJISで書かれています。

Linux環境では最近はUTF-8が標準ですからちょっとした手間が発生しますね。

また、「おーくの友だち」で記述するawkスクリプトのエディタはフォントがしっくり来てなくて、全角?半角?と判別しづらく紛らわしさがありました。フォントは任意に設定できるので違和感の少ないフォントを選ぶことにしました。Wine環境にはフォントが入っていない様なので、Winetricksから追加しても良さそうですが、VLゴシック(等幅)を使いたいだけなので、ダウンロードして来て、WineのWindowsフォルダに配置して使えるようにしました。

さて、これで見た目も問題なくなったので、awkによるテキスト処理を「おーくの友だち」から実行してみました。とりあえず簡単な処理ですがレコード数の多い「郵便番号データ」を処理させてみました。郵便番号データはSJISなので文字コードを変換する手間がないです。

相変わらずawkの処理は高速です。一瞬で処理が終わるのでawkの威力は凄いなと再認識させられます。純粋なLinux上のawkで効率よく処理させたら、膨大なデータも一瞬で終わるんじゃないかな?と思いますがこれでも十分な速度です。

処理速度などを考慮すると、理想はLinux環境のawkで処理することが望ましいですが、利便性を重視すると「おーくの友だち」+「gawkm115」でWine上で処理させる事になります。非プログラマーにはこの手軽さの方が処理速度よりも重要だったりします。

Wineのお陰でかなり便利になった

WineによってWindowsアプリがLinux上で動作するので、とても便利になりました。縮小専用は良く利用する場面が多いので、これでまたWindowsパソコンよりLinux Mintパソコンの方が稼働率が上がりそうです。いちいちGimpで開いて画像をリサイズして・・なんていう手間がかからないですからね。Exifも除外してくれるのでスマートフォンで撮影した写真なんかでも個人情報的に安心です。

awkはログファイルの解析なんかに便利なので、「おーくの友だち」もLinux環境で活用して行こうと思います。

「おーくの友だち」について

「おーくの友だち」は、廃止されたniftyで公開・配布されていたawkのフロントエンド(GUI)です。単純にそれだけでなく、複数ファイルの処理も考慮されているので、下手にawkコマンドでたくさんのデータファイルを処理させるより効率良く(短時間で)処理してくれます。

探してみたところ、「Winのおもちゃ」という別のサイトで昔のページが再開されていますが、肝心の「おーくの友だち(ForAwk)」はリンク切れのままです。教えて系のサイトで質問されていてダウンロードしたがっている人が少数ではありますがいるみたいなので入手を断念するのが残念です。私が勝手に配布するわけにもいかないので、開発者さんが気づいてリンク切れを修正してくれたら良いのですが。

なお、Internet Archivesに有るんじゃないかな?と思って調べてみたのですが期待ハズレでした。アーカイブから削除されている様でnifty関係はほぼ絶滅状態じゃないかなと思います。niftyは昔に開発された有用な資産をことごとく抹消させてしまった罪があるんじゃないかなと感じています。

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